記事数はSEOにどれだけ影響する?適切な記事数とコンテンツ作成ガイド
2023.08.27
ホームページ内の記事数はどれくらいあったら効果が出てくるのかというテーマはSEO対策を行う上でみなさん関心がある大きなテーマの1つだと思います。
色々なサイトを検索していると「100記事は少なくとも書いた方が良い」「記事数は関係ない」など正反対の意見がありどちらを信じたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
現場で様々な企業のSEO対策を担当させていただいている立場から見ていると、運用しているホームページによるのでどちらも正解であり、それぞれのホームページの運用状況によるという回答になってしまいます。
そこで本記事では読んでくださっている方のホームページがどれくらいの記事数があればSEOで結果が見えてくるのか、SEOと記事数の関係について解説していきます。
目次
なぜ記事数はSEOに重要なのか
記事数の多さがSEO対策で重要な理由は対策できるキーワード数が増えるためです。
例えば「美容室に行きたい人」に対して店舗の紹介をしているページだけでSEOで自分達の情報を届けるのは相当難しいです。
- 髪の長さを変えようか悩んでいる
- ヘアカラーをどんな色にしようか悩んでいる
- パーマするか悩んでいる
- 癖毛を活かすスタイルか縮毛矯正でストレートにするか悩んでいる
- 髪の毛が傷んできたのでトリートメントをしたい
- 毛量が多く収まりが悪いのでカットで解決できないか知りたい
- 毛量が少なくてトップにボリュームが出なくて悩んでいる
ここに挙げたのはほんの一例でしかありませんが、様々な悩みを持ってユーザーは検索を行います。
ユーザーが検索する悩みに対応した記事が自社のホームページに存在しない場合、検索結果ページに上がってくることは絶対にありません。
そのため様々なキーワードに対応した記事が多い方がSEOで集客を行なっていく上で有利になるのです。
また高品質な記事を多く作ることができる場合、下記のようなメリットが得られます。
- サイト全体(ドメイン)の評価の向上
- 外部リンクを獲得できる
- 内部リンクが充実する
- ユーザーの回遊性が高まる
そのため高品質な記事が作成できる体制が整っている場合は、記事は多いほどSEOの成果に大きな影響を与えるのです。
SEOで成果を出すのに必要な記事数とは
SEOで成果を出すために必要な記事数は、ターゲットにしているユーザーやホームページの目的によって異なります。
検索ボリュームが競合が少ないキーワードで記事を作成すれば1記事追加しただけで上位表示を簡単に達成できることもありますし、検索ボリュームが多く競合が多いキーワードであれば100記事あっても難しいこともあります。
株式会社WACUL様が参考になる調査をされていたので紹介させていただきます。
2019.07.03 研究レポート
B2Bサイトにおけるコンテンツマーケティングのあるべき姿についての提言
こちらの研究ではSaaSを扱うB2B企業を対象とし、記事を情報ノウハウ提供型(コラム型・データレポート型)と読み物型(インタビュー型・ブログ型・ニュース型)に分けてSEOコンテンツの本数と訪問数・CV数の関係を調査したデータです。
- コンテンツの本数が増えるほど、コンテンツページを入り口とした訪問数は加速度的に増える
- 本数が少ないうちは本数と訪問数の相関が弱いが増えると安定して成果が出るようになる
- 読み物型は0~166記事、情報ノウハウ型では0~59記事の時は初期段階で本数と成果の相関がやや小さく成果が不安定であった
- 情報ノウハウ提供型は読み物型に比べ、コンテンツ本数に対する成果(CV数)が13倍であった
- 情報ノウハウ提供型における訪問数は、読み物型の4.58倍CVへ貢献する
上記のような特徴がこの調査から分かったと紹介されています。
このデータを見ると、SEOによるホームページへの流入やコンバージョンで多くの成果を求める場合、「100記事は少なくとも準備する」のは方向性として正しいと言えます。
100記事も準備できていないサイトはまず記事の数を増やすこと、記事の数が100記事を超えているの成果を感じられていない場合は記事の品質向上に力を入れるのが良いでしょう。
記事数を増やすための効果的な方法
記事を増やさなくてはいけないと思っていても他の業務との兼ね合いなどで、継続的に記事を増やしていく体制をとれている企業は少ないのではないでしょうか?
自社で作成することを諦めて全て外注に任せるのも手段の1つですが、外注先の管理や成果物の品質のチェックや管理などの業務が増えて結局うまくいかなかったなどの声もよく聞きます。
ノベルが記事数を増やすのにおすすめな方法は2つあります。
- コミュニケーションがとりやすい外注先に依頼する
- 記事の型を作ってテーマの出し方と書き方を固定してしまう
コミュニケーションが取りやすい外注先に依頼する
外注をしたときに最も苦労をすることが多いのが、想像していたよりも質が低かったというケースです。
- 依頼を満たす能力が外注先になかった
- 外注先に十分な情報を与えていなかった
- 外注先の担当者が変わってクオリティが下がった
- 営業の言ってたことと実態が異なっている
- 担当者同士の相性が合わなかった
外注をしたことがある場合、こういったよくある問題に遭遇したことがある人は多いのではないでしょうか?
この状況を改善しようと思ったときにコミュニケーションが取りやすい外注先でなかれば状況を改善するのは本当に難しくなります。
また解決するのがめんどくさいので納品物を自社でもう一度手直しているケースも耳にします。
こういった新たな課題を生まないために外注先を選ぶときにコミュニケーションが取りやすいかどうかを見極めておくことが重要です。
トラブルが避けやすいだけでなく、一緒に記事のクオリティを上げていったり、新しい企画を考えたりとメリットも多いので非常におすすめです。
記事の型を作ってテーマの出し方と書き方のルールを固定してしまう
自社で記事作成を行う場合はルールを細かく決めてしまったほうが正常に機能します。
特に記事を作成する人数が多い場合、記事の質や提出のペースなど管理できないくらいぐちゃぐちゃになります。
色々な企業で挑戦されているのをみてきましたが、1人ずつ記事の書き方や品質にどうしても大きな差が出てしまいます。
企業として公開しても問題ない品質レベルを担保するためにも、チェックする担当者の負担を減らすためにもルールは細かくしてしまった方が、一部の人にだけ負担が集中してしまう状況を未然に防ぐことが可能です。
また、ルールを決めたところで守らない人も一定数出てくることがよくあります。
この場合はチェックする担当者の負担だけが大きくなるので、実績がある場合や、他の人よりも作成した記事の成績が良いなど特別な理由がない場合は担当から外れてもらった方が無難です。
初心者におすすめの記事の型は「企業のためのブログ集客入門・よくある失敗パターンも解説」
ルールを決める際に参考にできるコンテンツSEOの始め方については「コンテンツSEOでウェブサイトの価値を最大化する方法」の記事で紹介してますので参考にしてください。
記事数だけではない、質の高いコンテンツ作成のポイント
記事数だけを気にしていると1記事の品質に目線がどうしてもいかない状態になってくることがあります。
よくあるケースだと下記のようなものがあります。
- サイトのテーマと関係ない記事・日記が書かれている
- 内容が薄く、競合より情報量が劣っている
- タイトルと本文の内容が一致していない
質の高い記事を作成するには実際に自社が持っている情報や、顧客に実際に聞かれたことやそれを解決した方法などのオリジナルな要素を記事に盛込むことがおすすめです。
実際にノベルとお客様で行って成果が出やすいパターンとしては、記事の作成前に現場で顧客対応をしている社員さんにヒアリングを行ってから、見出しの構成や本文の内容を決めることが多いです。
一手間増えてしまうので、誰かがリーダーシップをとって打合せ機会を作る必要がありますが、実際に現場で対応している社員さんやスタッフさんの意見を聞いて興味深い情報が出てこなかったことはほとんどありません。
どうしても記事を書く人と現場の人が異なる場合はリアリティに欠ける記事ができてしまいやすいので、現場のリアルな意見を必ず聞いて、記事の品質を高めていきましょう。
まとめ
記事数はSEOの重要な要因の一つですが、それだけに依存するのではなく、質の高いコンテンツ作成や他のSEO要因とのバランスを取ることが重要です。
この記事を参考に、記事数を最適化して、ウェブサイトのSEOを強化する方法を見つけてください。
また、記事作成がうまく進まなかったり、管理が難しくコンテンツSEOでの成果が上がらないと感じている場合は、ぜひ一度株式会社ノベルまでお問い合わせください。
一緒に現場に最適な記事数の増やしていき方を考えさせていただきます。