Column コラム

コンテンツSEOでウェブサイトの価値を最大化する方法

2023.07.07

コンテンツSEOでウェブサイトの価値を最大化する方法

SEO対策は、WEBマーケティング戦略の重要な要素であり、特にコンテンツSEOはその中心に位置します。
SEO対策ができているサイトは競合他社と比べて多くのユーザーに自社のホームページを見てもらうことができるため、サイトのアクセス数、ブランドの認知度、問い合わせ数で大きな差をつけることが可能になります。
しかし、SEO対策の重要性、コンテンツの重要性を理解して、コラムやブログを投稿しているが結果につながっていないという悩みを持っている企業は少なくありません。
そこで本記事ではコンテンツSEOはそのように進めればいいのか、なぜ自社のブログやコラムなどのコンテンツが伸びないのかといった疑問について解説していきます。

コンテンツSEOの核心:Googleが求めるコンテンツとは?

コンテンツSEOを進めていく上で最も重要なのはGoogleの考える良いコンテンツを作成することです。
Googleはユーザーを第一に考えて作成するコンテンツを検索結果の上位に掲載できるように検索エンジンを設計していると明言しています。


有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。このページは、そのようなコンテンツを制作しているかどうかをクリエイター自身が評価するためのものです。

Google検索セントラル

以前は信憑性のない怪しい情報であっても膨大な記事数をもつサイトであれば、上位表示されてしまうといった問題(WELQ問題)もありましたが、現在ではGoogleは大規模なアップデートを繰り返し、様々な角度からコンテンツの品質や信頼性を判断できるようになりました。
これによりクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサービスで素人も含めた大量のWEBライターに格安で記事を外注し記事数を増やすだけで上位表示をすることは難しくなりました。
そのため、ユーザーの役に立つコンテンツを真剣に作成しなければお金と時間だけが無駄にかかるだけで、何も得られないというのがコンテンツSEOの現状と言えます。

なぜ自社のブログやコラムは伸びないのか

なぜ自社のブログやコラムは伸びないのか

自社で作成しているブログやコラムの検索順位が伸びないと悩んでいる企業は多いと思いますが、狙っているキーワードで上位表示されているサイトの記事と自社サイトの記事を比較はされているでしょうか?
株式会社ノベルでは大企業から中小企業、個人事業主の様々なサイトのSEO対策をお手伝いさせていただきましたが、これが最初からできていた企業様は1社もありませんでした。
自社よりも対策キーワードについて詳しい情報や実体験、独自の研究結果やレポートなどが掲載されているサイトがある場合、そのサイトよりも自社サイトが上位に表示される可能性はかなり低くなります。
まずは自社サイトのコンテンツと上位表示されているコンテンツのどこが違うのかを見比べることから始めてみましょう。

  • 文章の内容、構成
  • 1記事内でカバーできている範囲
  • 独自の見解やデータ
  • オリジナルの画像や動画コンテンツの有無
  • 記事中の1テーマをより深掘りした記事まで準備されている

など様々な差があることを発見できると思います。
まずは上位表示されている記事と自社の記事の差分を埋めることから始めていくようにしましょう。

コンテンツ制作の担当者選びは非常に重要

実際にコンテンツマーケティング、コンテンツSEOに取り組んだことがある会社や担当者であればコンテンツ制作は制作者によってクオリティの差がとても大きく、均一化するのが非常に難しいと感じたことがあるのではないでしょうか?
実際にコンテンツ制作を始めてみると、会社として出すのが難しいレベルのコンテンツを制作してしまう人が何人もいることは少なくありません。
実際に株式会社ノベルではコンテンツを制作したり、制作のサポートをしたり、コンテンツ制作チームの立ち上げのお手伝いをすることが業務上多くあります。
また、外注先に依頼をしたりクラウドソーシングサービスを使って色々な人にコンテンツ制作の依頼して実験もしてきました。
こういった経験の中で見えてきたのはコンテンツ制作は適正の合う・合わないの差がかなり大きい業務だということです。

コンテンツ制作に向いている人の特徴

  • 接客が上手でお客さんからの評判もいい人
  • コンテンツで書く内容を実際に現場で経験している努力家の人
  • 実際に紹介する商品やサービスのことが本当に好きな人
  • ターゲットに近い属性を持ち、同じような悩みや課題を感じている人
  • 共感力が高い人

上記の特徴を持つ人は、コンテンツを制作したときに非常に高いクオリティのものを制作してくださることが多いです。
Googleで上位表示される記事を何本も作成できたり、画像や動画で数十万view、数十万再生を何度も出したりという結果を簡単に出してしまう所を何度も見てきました。
こうっいた特徴を持つ人をコンテンツ制作の担当者にするとコンテンツ制作チームがスムーズに立ち上がりやすいのでおすすめです。

コンテンツ制作に向いていない人を育てるのはおすすめしない

中小企業でコンテンツ制作を進める場合、複数人のチームであったり、ほぼ全社員を投入して進めることになる会社が多いと思うのですが、コンテンツ制作に向いていない人を育てようとするのはやめておいた方が良いと考えています。
理由は時間と労力がかかりすぎる上に、育てる側と教育される側の双方に精神的な負担が大きすぎるなどデメリットが多いためです。
コンテンツ制作が苦手な人を育てようとしても教育する側は「何度言ってもわかってくれない」となり教育される側は「頑張っているのに否定ばかりされる」と感じて関係性が悪化すること多いです。
実際にこういった現場を見ることも何度かありましたが、どちらも疲弊して本業に影響が出たり、どちらかが限界を迎えてしまい退職してしまったケースがほとんどでした。
また、苦手だった人がいいコンテンツを作れるようになったケースは一度も見たことがありません。
向き不向きがあるものだと割り切ってしまって、コンテンツ制作が苦手な人には本業に集中してもらったり、別の業務を手伝ってもらうなどの選択をされることをおすすめします。

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOのメリットは大きく2つです。

  • 予算0で始めることができる
  • 資産性が高い

自社内でブログやコラムを制作し、アップすることができる環境であれば費用を一切かけることなく始めることが可能です。
やろうと思ったタイミングで誰でも簡単に始めることができ、結果が出れば大きなリターンが得られるのは非常に魅力的です。
また一度作ったコンテンツは自分達で消さない限りなくなることはなく、資産になり続けることも大きな特徴です。
5年以上前に作った記事が今でも多くの問い合わせを獲得してくれているといった状況も珍しくありません。
また良いコンテンツを追加していくことができればサイト全体を強化することにも繋がり、SEOでも大きな効果を期待することができます。

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOのデメリットは大きく2つです。

  • 成果が出るまでに時間がかかる
  • 成果が出るとは限らない

コンテンツSEOだけでなく、SEO対策に取り組むすべての場合に当てはまるのですが、成果が出てくるまでに最低でも半年〜1年は時間がかかります。
さらに成果が出るまでの期間、定期的にコンテンツを作って投稿していき、更新が必要な箇所はメンテナンスを続けると言った作業が発生します。
すぐに問い合わせが欲しい場合やじっくりと取り組むのが苦手、余裕がない場合にはコンテンツSEOは向いていません。
また、競合の企業規模や力の入れ具合、自社のコンテンツを制作する能力などによって成果が出るかどうかは大きく変わります。
競合が何社も既に力を入れており、自社だけが数年遅れになっていてコンテンツを追加するリソースも不足しているような状態であれば成果を出すのはかなり厳しくなってしまいます。

コンテンツSEOを始める具体的な手順

実際にコンテンツSEOを始める場合のステップについて解説していきます。
やるべき作業が少なくないため、実際に導入される場合は複数人のチームを立ち上げて分業をすることをおすすめしています。
また、管理者や責任者をおいておかないとそれぞれが自由にコンテンツを作成して方向性がバラバラになって個人の日記のようなブログが大量に投稿されてしまったり、気づいたら更新が止まっているケースを多々見てきました。
集客を目的にコンテンツSEOに取り組む場合は必ず責任者を設置してから始めるようにしてください。

キーワード選定:コンテンツ作成の出発点

キーワード選定はコンテンツ作成の基礎となります。
SEO対策においての集客戦略はキーワードを軸にして展開していくことになります。
ここを失敗してしまったり、手を抜いてしまうと今後作成していくコンテンツはすべて狙いとズレたものになり、問い合わせや購入に繋がらないなんてことにもなりかねないので注意しましょう。
キーワード選定でのポイントはお客さんが自社が提供しているサービスや商品を調べるときに入力するキーワードを幅広く抑えることです。
これには商品自体の具体的な名称は含まれていないが悩みやニーズだけを検索しているケースなども含まれます。

  • 安くて可愛い服
  • 健康にいい食べ物
  • 営業 効率化
  • ホームページ 集客 コツ
  • 痩せない つらい
  • 髪の毛早く伸ばす方法

他にも言い方が複数あるが同じ意味のもの「価格と費用など」
共起語「スキンケア」に対して「美白、毛穴、保湿など」
などを考えてキーワードをリストアップする必要があります。
キーワードリサーチについてもっと詳しく知りたい方は「キーワードリサーチの重要性と考え方を理解しよう(SEO・リスティング広告でのキーワードの選び方)」の記事を参考にしてみてください。

検索インテント(検索意図)の理解:コンテンツ作成における最重要視点

コンテンツの作成する前に、選定したキーワードの検索インテントを理解することが重要です。
コンテンツ制作に向いている人を何人も見てきましたが、この検索インテントの理解を感覚で自然とできている人や深く考察して導き出している人が多いです。
検索インテントとはざっくり説明すると「キーワードを検索したユーザーの気持ちや考えていること」です。
下記の4つの属性に分類されることが多いです。

  • Doクエリ
  • Knowクエリ
  • Goクエリ
  • Buyクエリ

クエリとはユーザーがGoogleやYahooに入力した検索キーワードのことだと思ってください。
Doクエリ
「〜をしたい」という意図のある検索キーワードのこと 「髪の毛 早く伸ばす方法」など
Knowクエリ
「〜を知りたい」という意図がある検索キーワードのこと 「髪の毛 伸びるスピード」など
Goクエリ
「〜に行きたい」という意図がある検索キーワードのこと 「近所の美容室」など
Buyクエリ
「〜を買いたい」という意図がある検索キーワードのこと 「ヘアアイロン Amazon」など
これらの検索インテントを理解した上で適したコンテンツを制作することが必要です。

コンテンツの構造最適化の具体策:見出し、テーブル、画像、動画などの活用

canvaのトップページ

コンテンツの構造はテキストだけでは伝わりにくいため、適切な見出し、テーブル、画像、動画などをバランスよく配置してあげる必要があります。
まずはユーザーに伝わりやすいようにコンテンツのアウトラインを作成することをお勧めします。

  • タイトル
  • 見出し
  • 導入
  • まとめ

上記の4つの項目を最初に設定しておくと、実際にコンテンツを書く時に方向性に悩むことがなくなります。
また、商品の比較など表で表現してあげた方がわかりやすい部分はテーブルを作成して本文中に差し込んであげましょう。
画像や動画は文章だけの説明だとわかりにくい部分に積極的に差し込んであげるようにしましょう。
事例を紹介するコンテンツや自社の商品やサービスを紹介している部分はフリー素材ではなくオリジナルの画像をなるべく使用するようにしましょう。
画像や動画の作成スキルを持った人が社内にいない場合でもCanvaなどのテンプレートにはめ込むだけで誰でもクオリティの高いオリジナル画像を作れるサービス・アプリもたくさんあるので積極的に活用していくこともおすすめです。

Canva

内部リンクと外部リンクの活用

内部リンクは、ウェブサイト内のページ間を繋ぎ、ユーザーと検索エンジンがウェブサイトを簡単に移動できるようにするためのものです。
コンテンツを読んでくれた人におすすめの記事を紹介するブロックを作成したり、見出しの項目の詳細を解説している記事がある場合はそちらに向けた内部リンクを設置するなど関連性の高いページ同士を繋いであげるようにしましょう。
一方、外部リンク(特に高品質なサイトからのリンク)は、あなたのウェブサイトの信頼性と権威性を示すシグナルになります。
他のサイトから引用してもらえるようなクオリティのコンテンツを制作したり、プレスリリースの発信や他社とのコラボコンテンツの作成などの広報活動を行って高品質な外部リンクを獲得していきましょう。
具体的な外部リンクの取得戦略については「ローカルリンクビルディングの戦略(大阪の場合)」の記事を参考にしてください。

コンテンツの更新と順位の向上・維持をするためのメンテナンス

コンテンツは一度作成したら終わりではありません。
市場の動向、競合状況、Googleのアルゴリズムの変更などに応じて、コンテンツを定期的に更新することが重要です。
新しい事例が出てきたら既存のコンテンツに追加・差し替えをしたり、情報が古くなってきたら最新の情報に書き直したりといったメンテナンスが必要です。
特に直近では新型コロナウイルスの影響によって状況が様々な業種・業態で変わったことも少なくないと思います。
古い情報のまま放置してしまっていないか、一度書いた記事もチェックするようにしましょう。
また、競合のコンテンツがブラッシュアップされてたり新しく投稿されて自社コンテンツの順位が落ちた場合も、自社のコンテンツが古くなっていないか、新しく競合が追加した部分で自社コンテンツにない部分がないかを確かめて、修正を加えたり情報量を増やすことも重要です。

Google AnalyticsとSearch Consoleでの効果測定

コンテンツのSEO効果を評価し、改善策を見つけるためには、Google AnalyticsとSearch Consoleが無料で高品質なツールになるため最適です。
Google Analyticsからは、ユーザー行動(ページの閲覧時間、ページの移動など)や流入経路、デバイス情報などを得ることができます。
ユーザーが想定していた通りの動きを最初からしてくれることは稀なので、Google Analyticsのデータを参考にしながら常にコンテンツ同士の内部リンクの設計や必要な記事の追加などを検討するようにしましょう。
一方、Search Consoleでは、ウェブサイトの検索パフォーマンス(表示頻度、クリック数、クリック率など)、インデックス状況、モバイルユーザビリティ問題などを確認できます。
これらのデータをもとに、コンテンツの順位や実際に検索結果ページから獲得できたアクセス数を評価することができます。
狙った通りの順位が獲得できていないキーワードや、自分達では思いついていなかったキーワードの言い回しなども発見できるので、こちらも定期的に見ることをおすすめします。

まとめ:コンテンツSEO成功への道のりは改善作業の繰り返し

SEOは一度の作業で終わりではなく、継続的な取り組みが求められます。
コンテンツの作成、最適化、リンクの構築、分析と改善、そしてその一連の流れを繰り返すことで、徐々にコンテンツの質と検索エンジンの評価を上げることが可能です。
そして、SEOの世界は常に変化するので、最新のSEOトレンドについて学び続けることが、長期的な成功につながります。

    Contact まずはお気軽にお問合せ下さい

    *は入力必須項目です。

    御社名

    ご担当者様 氏名

    ご担当者様 氏名(かな)

    メールアドレス

    お問い合わせ内容