Column コラム

企業はTikTokで集客は可能?71万再生を達成して分かったこと

2023.10.03

企業はTikTokで集客は可能?71万再生を達成して分かったこと

TikTokを活用した集客方法に興味はあるけれども、実際に動画を撮影したり企画を考えたりすることを考えると工数が重くて手を出すのに躊躇している企業は多いのではないでしょうか?
客層が若すぎて合わないかもしれない、集客につながるかわからないといった疑問点も多いと思います。
ノベルではWEB事業部と別で大阪府で展開している不用品回収・遺品整理事業部があり、そちらでショート動画を活用して集客につなげることができるのか、2022年の11月からTikTok、Instagram、YouTubeショートの3つの媒体に投稿してテストをしてきました。

株式会社ノベルのTikTokアカウント

TikTokアカウントはこちらになります。
約半年で総再生数202万回、一番再生された動画で71万再生とインフルエンサーのように派手な数字は残せていませんが、実際に取り組んでみることで分かったことも多かったです。
バズること・有名になることを目的とした訳ではなく、企業として集客につなげることを目的とした運用でどのような結果を得られたのかを参入を悩まれている方に向けて発信してみようと思います。

TikTokの現状

TikTokの現状

まずTikTokの参入するのに若い子たちのものだと思って参入を躊躇している場合は認識を改めてください。
現在TikTokユーザーの平均年齢は2023年の調査では36歳となっており、Yahoo!ニュースでも掲載されています。 
弊社アカウントのフォロワーの60%以上が35歳以上で構成されており、コメントをしてくれるユーザーも年齢層が高い方が多く、年齢層の高い方々が増えているのはアカウントの運用をしていても日々実感しています。
また現在では好きなアイドルやクリエイターを見るためのものだったのが、レストランや旅行先を探すといったInstagramの検索と同じような使い方をされるようになってきたため、情報収集をしているユーザーにリーチできるようになってきています。

ノベルが71万再生の動画を作るまでにしたこと

ノベルが71万再生の動画を作るまでにしたこと

ノベルがTikTokを始めて実際に運用していくのには様々な制約が存在しました。
現場で作業を行なっているスタッフに出演してもらうため、時間に限りがあること。
テストなので動画の編集・撮影に予算・リソースを使わず小さくスタートしたかった。
おそらくほとんどの中小企業が弊社と同じ制約の中でスタートしていくことになると思います。
出演を嫌がる人も少なくないため、そこで躓く企業も多いと思います。
弊社が実際にTikTokの運用をしていく中でやってきたことを紹介しますので、自社でも活用できると思う部分だけでも参考にしてみてください。

TikTok運用チームを結成

最初は従業員に任せて現場で素材が取れそうな時に撮って、管理だけを代表である自分が行う形を取ってみました。
結果としてはWEBやSNSなどのマーケティング・宣伝活動に慣れていない事業部の従業員で実行することは難しく、下記のような状態になりました。

  • 撮影方法を教えても素材が集まらない
  • 担当を立て、時間も調整したが初めての業務なのでうまく機能しない
  • 企画が全く上がってこない

その他にもWEBマーケティングに慣れている担当者か、かなりセンスのある担当者がいなければ0から新しい集客手法のチームを立ち上げるのは難しいのだと痛感させられました。
そこで代表である自分と不用品回収・遺品整理事業の責任者を中心としてTikTokの運用チームを再編することにしました。

企画をよくある質問への回答とGoogleで検索ボリュームがあるテーマに限定

企画をよくある質問への回答とGoogleで検索ボリュームがあるテーマに限定

自分自身がSEOの実務を担当している知識を流用し、お客様からよく聞かれる質問やよく検索されているキーワードは疑問に思っている人が多いので需要があるという仮説を立て、現場で働いている従業員からお客様からよく聞かれる質問をピックアップしました。
また、不用品回収・遺品整理に関連するキーワードのリサーチを行い、検索ボリュームが多いものをまとめ、それらに対する回答を準備して撮影に必要な道具も集め始めました。
企業としてSNSを集客のために活用するという方針であったため、バズって多くのフォロワーを獲得することや多くの再生数を獲得することは目標にはせず、問い合わせの件数とホームページへの遷移数のみを目標として設定することにしました。

時間を作って当たるまで撮影を進めていく

自分自身が様々な企業のSEO、SNSの運用をお手伝いしていることから、1つきっかけとなる当たりを出すまでは成果にはつながらず、試行錯誤を続けていくしかないケースが多いことを理解していました。
また、多くの中小企業が新しいWEB集客手法に手を出しても、当たるまで我慢できずにすぐ撤退していくケースを数多く見てきたため、継続さえすれば競合は自然と減りチャンスが回ってくるタイミングは必ずあると考えていました。
それぞれ別業務があって忙しかったのですが、やると決めて調整をすれば時間を作るのはそれほど難しくなく、無駄な業務や作業が発生していたこと、無駄な作業に大きく時間をかけてしまっていたことの発見にもつながるメリットもありました。

Googleで検索されていることは動画でも知りたい人が多かった

お客様からのよくある質問やGoogleで検索されていることをテーマに動画を撮り始めて5本目で1.7万再生を達成できました。
ここで確認できたのは3000再生を超えると再生が伸びるペースが一気に伸びること、1万再生されると多くのユーザーがプロフィールページまで見にきてくれることでした。
一度1万再生を超える動画が作成できると、その後に投稿する動画の再生回数も伸びて3回に1回くらいのペースで1万再生を超える程度のペースになってきたため、Google検索でニーズがあるものと自分達や従業員で考えてみた企画を混ぜて投稿していくテストを行いました。
結果はGoogle検索でニーズがあったテーマで24万再生を超える動画がテストを開始して2ヶ月後に出たため、動画の企画はGoogle検索でニーズがあるものに限って投稿していく方向性に固めました。

不用品回収・遺品整理を行う企業として伝えたいことを投稿してみた

不用品回収・遺品整理を行う企業として伝えたいことを投稿してみた

不用品回収・遺品整理を行う事業者として伝えていきたいことがあったので、再生数の平均が上がってきたタイミングで投稿してみることにしました。

  • マンションのゴミ捨て場に粗大ごみを捨ててしまうと不法投棄になってしまうこと
  • 粗大ごみになってしまうゴミの大きさの一般的な基準(地域によって違いあり)
  • せっかく購入したのに不用品として綺麗な状態でよく回収を依頼されるもの
  • 回収できない廃棄物の正しい捨て方

少しでも多くの人が正しくゴミを捨ててほしい、マンションでの不法投棄が本当に多く、処分も難しいため少しでも多くの人が不法投棄になっていることを理解し、やめてほしいという思いから動画を作成しました。
結果としてはGoogle検索でニーズがある動画よりもモノの準備などに経費や手間がかかる撮影になったのですが、全く伸びませんでした。
テストの結果、企業として伝えたいことは検索ニーズがあるテーマの中に、企業として伝えたいことを入れ込む形をとらなければ多くのユーザーに見てもらうことはできない。
もしくはインフルエンサーとして影響力を持った状態で発信しないと見てもらえないことがわかりました。

10万再生を超える動画ではコメント欄で喧嘩が始まる

10万再生を超える動画ではコメント欄で喧嘩が始まる

10万再生を超える動画が何本か作れるようになったタイミングで発生したのがコメント欄で喧嘩が始まるという現象です。
何気なくコメントをしたユーザーに対して急に喧嘩腰でコメントしてそこから喧嘩が始まるケース。
動画に対して攻撃的なコメント・侮辱的なコメントをしてくるユーザー。
その攻撃的・侮辱的なコメントをしたユーザーを叩くユーザー。
他にも色々なパターンの誹謗中傷が出てくるようになりました。
弊社のサービスに対して虚偽の情報をコメント欄に書き込まれたことがあったため、一度だけ丁寧に事実と異なりますよと返信をしてみたのですが、長文で何の話をしているのか理解できない罵詈雑言が返ってきたのでそれ以降、攻撃的なユーザー、喧嘩をしているユーザーへ対応することはやめ、ブロックをするようにしました。
企業として運用する場合、担当者だけでこういったユーザーに対処するのはかなりのストレスになります。
また返信など何かしらのリアクションを取った場合、こういったユーザーはすぐに返信してくるため丁寧に対処しようとすると付きっきりで対応する必要が出てしまいます。
従業員を守るためにも企業としてTikTokを運用する場合は誹謗中傷・喧嘩・荒らしなどの行為が発生した場合の対応を事前にルール化しておいた方が良いでしょう。

71万再生の動画が作れた理由

タイトルにも書いてある71万再生の動画ですが、再生数までは読めていませんでしたが今まで作ってきた動画を超える再生数になることは予想できていました。
理由は単純で、Googleの月間検索数が最も多いテーマだったからです。
このテーマで最初から動画を撮影しなかったのには理由がありました。

  • 演者が撮影されていることに慣れるまで時間がかかった
  • 企画・演出・構図・編集などの知識がついた状態で出したかった
  • フォロワーが1000人を超え、ホームページへのリンクをプロフィールにつけた状態で投稿したかった

全員が慣れた状態で撮影・編集・投稿まで行ったのと、TikTokのプロフィールにホームページへのリンクも貼り付けた状態で行えたのでこの動画は大きな集客効果を発揮してくれました。
この71万再生の動画を作成できるまでにかかった準備期間も含めると7ヶ月。
毎週1回は打合せ・撮影・編集の時間を作ってきました。
自社だけで行うWEB集客全般に言えることですが、ひたすら考え続け、結果が出る試行錯誤を繰り返し続ける必要がありましたが得られたものも多かったのでテストをしてみてよかったと思っています。

実際に集客効果はどうだったのか

半年間で総再生数で200万回を超えるアカウントを作れた結果、集客効果はどうだったのかというと、投稿ペースを減らした現在でも定期的にTikTokやInstagramを見ましたと言って月数件は問い合わせをいただける程度には集客効果を感じています。
ただ、結局ホームページを経由しての問い合わせになるため、WIXを使ってみたいという理由で作った全く力を入れていないわかりにくいホームページだったこともあって問い合わせ率は低かったです。
ホームページに力を入れていない場合はLPを作る、ホームページのリニューアルを先にやった後に始めることを強くお勧めします。
ノベルでは格安のホームページ作成プランも提供しているので興味のある方はぜひお問合せください。
また同時にSEO、リスティング広告、チラシにも取り組んでいたことで他のチャネルも見た上で問い合わせをしてくれたユーザーも多かったので1つの集客方法だけでなく、複数の集客方法を同時に展開している状態にしておくことは必要かもしれません。

まとめ

企業として集客をTikTokでおこなった例が探してもあまり見当たらなかったので、自社でテストしたケースをご紹介させていただきました。
ノベルでは企業のSEO対策WEBマーケティング全般WEB広告ホームページ制作をお手伝いさせていただいています。
ご興味を持っていただけた方はぜひ、下記のお問合せフォームよりご連絡ください。

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