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【小規模ビジネス向け】自分でできるSEO対策のやり方

2024.04.23

【小規模ビジネス向け】自分でできるSEO対策のやり方

ホームページを使って集客するにはSEO対策や広告を配信するなど、お金や時間をかけていかないと難しいということを高いお金をホームページに払ってから気が付く方が少なくありません。
実店舗だと立地が良く人通りがあれば集客ができることもありますが、ホームページの場合は最初は誰もいない土地にお店を建てるのと同じような状況になります。
店舗や会社、社長や働いている人に知名度があって集客力がある場合は別ですが、何もしないと高いお金をかけて作ったホームページは全て無駄になってしまいます。
そこで本記事ではこういった状況に陥る方が多い小規模ビジネス向けに自分でできるSEO対策を紹介していきます。
ただし、お金をかけないということはご自身や自社で全て対応する必要があります。
本業とのバランスを考えてできることだけ取り組むようにしてください。

SEO対策の基礎を知ろう

SEO対策とはGoogleやYahooといった検索エンジンの検索結果ページで上位表示させることで、ホームページにユーザーを集める集客方法です。
やることはホームページを育てて強化していくイメージです。
そして、上位にいる強いホームページと戦って勝てるようにまで強化できれば上位表示が達成でき、ユーザーが自社のホームページに来てくれるようになります。
実際に行う対策は大きく分けて下記の3つになります。

内部対策
ホームページの中にあるソースコードをGoogleの検索エンジンがわかりやすいように整えること
外部対策

他のサイトからリンクをもらって、多くのサイトから紹介されている状態を作ること
コンテンツ作成
自社だけの情報や知見をユーザーにとって有益なブログとして発信すること

この3つを行うことでホームページが強化されていきます。
ただし自分でやる場合、内部対策はプログラミングができないのであれば手を出すのはやめておきましょう。
0からやるには勉強する時間が必要になるので本業がおろそかになってしまいます。
また外部対策も初心者が陥りがちな罠があるため、最初は意識的に進めなくても大丈夫です。
コンテンツ作成を中心に進めていきましょう。

最初は集客につながるキーワードを探そう

SEO対策を行なっていく上で、最初にやることは集客につながるキーワードを見つけることです。
SEO対策ではこの作業をキーワードリサーチと言います。
ただ実際にやることはシンプルです。

  • 自社の商品やサービスを買いたい人はどんなキーワードで検索をしているのだろう
  • どんな悩みを検索していって商品やサービスを発見してくれるのだろう

この2点を考えながら、無数にあるGoogleで検索されているキーワードの中から自社の商品やサービスに合うキーワードを探していく作業になります。
やること自体はシンプルなのですが、現代では人によって検索するキーワードが多様化しているため、色々な角度から見てキーワードを選定する必要があります。

キーワードリサーチの注意点

シンプルな作業であるキーワードリサーチですが、ここに力を入れてなくて全く集客に繋がらないSEO対策を進めてしまうことになります。
私自身もオリジナルブランドの男性向けスキンケア化粧品を作って販売していた頃に、ここでつまずいて多くの時間を無駄にしてしまったことがあります。
商品としては男性専用のスキンケア商品なのですが、男性も女性も関係なく美容全般のコンテンツを作成していました。
高い順位が取れてアクセスが集まるコンテンツは何個も作れたのですが、男性のヘアスタイルやワックスについてだったり、女性の美白についてのコンテンツが伸びても商品である男性専用のスキンケア商品とは関係ないので意味のないユーザーだけ集めてしまい売上に繋がりませんでした。
キーワードリサーチは自社の商品やサービスにマッチするものを見つけられるまで徹底的に力を入れてやりましょう。
本当に多くの時間を無駄にしてしまうことになります。

初心者向けの簡単なキーワードリサーチのやり方

最もシンプルな方法は商品やサービスが分類されるカテゴリー名をラッコキーワードに入れてみましょう。
試しに今回は「メンズスキンケア」で入力してみました。

335件ヒットしましたが、この全てを対策する必要はありません。
ここからキーワードをジャンル分けしていきましょう。
例えば自社がインターネット上で2,000~4,000円程度のメンズスキンケア商品を販売していた場合

  • 市販
  • デパコス
  • 薬局
  • 他社のブランド名

などの自社の商品の属性と合わないキーワードは必要ありません。
SEO対策する候補のキーワードとして挙げられるのは

  • 乾燥、毛穴などの肌悩み
  • 化粧水や乳液など自社商品の形状とマッチするもの
  • 保湿、美白など自社商品の推している効果とマッチするもの
  • プレゼント
  • 20代、30代などターゲットにしている世代とマッチするもの

こういった自社の商品を見つけたら買ってくれそうな検索キーワードを抽出しましょう。
対策していくキーワードが抽出できたらエクセルやスプレッドシートにまとめておきましょう。

コンテンツを作成しましょう

コンテンツの作成

SEO対策を進めていくキーワードが決まったら次はコンテンツの作成です。
自社のホームページ内にブログの投稿機能があればブログを活用してコンテンツを投稿していきましょう。
最初から難しいことをやろうとすると本業もある中で時間がかかりすぎてしまい、ほとんどの人が挫折してしまうので、シンプルに進めていきましょう。
最初から良いコンテンツを作成することを目的にしてはいけません。
まずは定期的にコンテンツを発信できる習慣を作っていくことが一番大切です。

誰に向けて発信するのかを決めよう

先ほど例に挙げた「メンズスキンケア」の中から「メンズスキンケア 乾燥」をテーマに考えていきましょう。
まず「誰」をターゲットにするのかという部分ですが、まずは「乾燥肌に悩んでいる男性」がメインのターゲットになります。
しかし、これだとターゲットとして広すぎる可能性があります。

  • 痒みが出ている
  • 肌がカサつきが気になっている
  • 白い粉がふく状態になっている
  • ひび割れて痛みが発生している
  • 肌のつっぱりを感じる

このように肌の乾燥に悩んでいる人でも悩んでいる症状が人によって違う可能性が考えられます。
例えば痒みが出ている人とひび割れで痛みが出ている人だと苦痛に感じていることが違うので2つのコンテンツに分けて作った方が良いかもしれません。
このように大枠のターゲットを思いついた時、さらに分解してみて色々な悩みや課題を感じているターゲットがいる可能性がある場合は1つにまとめないで、別々にターゲットを設定した方が良いケースもあります。
「誰」をターゲットにするか思いついた時は必ず1回、さらに分解してみるようにしましょう。

何を伝えるのかを決めよう

ターゲットが「誰」になるのかが決まったら、その人に対してコンテンツで何を伝えるのかを考えましょう。
この記事は小規模ビジネスの事業者向けに設定しているのでコンテンツを読んでくれたユーザーが自社の商品やサービスに興味を持ってくれる内容を伝えなくてはいけません。
先ほどから例に挙げているメンズコスメを販売している小規模事業者として考えていきましょう。
今回は自社のメンズコスメが強い保湿力を持っていて、カサつきを改善する効果があると仮定しましょう。
この場合、最も伝えたいことは「自社のメンズコスメを使うと肌のカサつきが解決できる」ということです。
そのため、どうすればユーザーにとって自社のメンズコスメが魅力的に見えるか、効果が伝わるかを考えていく必要があります。

上位のサイトを参考にして文章の構成を決めよう

自社の商品の魅力を伝えるだけのコンテンツだと「メンズコスメ 乾燥肌」でGoogleの検索結果ページで上位表示することは知名度のある大企業でも不可能です。
自社のメンズコスメの商品名の検索結果ページで上位表示することは可能ですが、乾燥肌に悩んでいる世の中のすべてのメンズコスメの中から自分に合う商品を検索して探しているユーザーにとっては、悩みや課題を解決してくれる良いコンテンツとは言えません。
またGoogleはユーザーにとって良いコンテンツを上位に表示することを使命としています。
ではどうすればGoogleに良いコンテンツだと思ってもらえるのでしょうか?
答えは簡単で、すでに良いコンテンツだと評価されている上位のサイトを参考にすれば良いのです。
「メンズコスメ 乾燥肌」の場合、上位サイトでは商品の宣伝だけでなく下記のような項目が含まれています。

  • スキンケアはなぜ必要なのか
  • スキンケアは何から始めるべきなのか
  • メンズコスメの選び方
  • 乾燥肌についての解説
  • おすすめの化粧水、乳液、クリームの紹介

このように乾燥肌に悩んでいてメンズコスメを探している人に役立つ情報を様々な角度から考えて情報を提供しています。
ただし、丸パクリするのでは意味がありません。
あくまで参考にしてもっとこうしたらよりユーザーにとって良い記事になるということを考えて作成をしましょう。
Googleが良い記事として評価する基準には専門性や独自性、情報の信頼性などが含まれています。
評価されている人の内容をコピペしたような中身のないコンテンツでは上位に表示される可能性は限りなく低くなるので注意しましょう。

Googleビジネスプロフィールを活用しよう

店舗を運営している方はホームページのSEO対策だけでなく、Googleビジネスプロフィールも活用しましょう。

画像のように店舗の近くでユーザーが検索を行うと近隣の店舗の上位3社+広告枠が表示されます。
特に飲食店や病院、学習塾など地域密着型のビジネスを行っている場合は集客に直結します。
また、ホームページがない場合でも店舗があれば無料で簡単に始めることができます。
このGoogleビジネスプロフィールを上位表示させるための施策をMEO対策と言います。

MEO対策でやること

MEO対策はSEO対策よりもやることがシンプルです。

  • 口コミを集める
  • 正しい情報をプロフィールに記載する
  • 最新情報やキャンペーン、写真などを発信する

SEOのように知識を集めて考えてやっていくというわけではなく、来店してくれたお客様へ口コミのお願いをしたり、店舗の情報を発信していくといった日々の積み重ねが大切になります。
SEO対策みたいに難しいことを本業以外でやるのがしんどいという方は、MEO対策だけに力を入れることも選択肢の1つです。
自社のビジネスに向いている施策から取り組むようにしましょう。
またGoogleビジネスプロフィールの設定方法などはこちらの記事を参考にしてください。

自分でやらずSEO会社や制作会社に依頼した方が良いこと

最初の方でも触れましたが、小規模ビジネスを展開されている方が自分でやらない方が良いSEO対策は内部対策と外部対策です。
この2つは知識が浅い状態で手を出してしまうと大きな失敗につながることがあるのに加え、知識や技術を勉強するのに時間がかかるため、それであれば本業である自社のビジネスにしっかり力を入れていただき外注してしまった方が効率が良いためです。
内部対策の失敗だと、ホームページに何も表示されなくなって真っ白なページになってしまうことがよくあります。
外部対策の失敗だとGoogleからペナルティを受けてホームページがGoogleの検索結果から消える。
自分で頑張ってみた結果、このような状態になって相談をされたことが私自身も何度かありますが直すのに費用も発生しますし、何をしてこんな状態になってしまったのか0から調査する必要もあるため無駄に時間がかかってしまうことも多いです。
本業として自分のビジネスがあるのにSEO対策の細かい部分まで勉強するのは、時間がかかる上にこのような失敗をしてしまう方が多いので全部自分でやろうとするのは本当におすすめしません。

よくあるSEO初心者が陥る罠

小規模ビジネスの方は自分の力だけでSEO対策を始めてしまい、結果が出ないのでいつの間にか辞めてしまうことが多いです。
実際に私自身の周りでも自分でSEOに取り組んでみたが結果が出なくて、相談にきた知人の店舗ビジネス経営者が何人かいました。
似たようなパターンで失敗している人がほとんどだったので、今から始める方が同じ失敗に陥らないようにSEO初心者が引っかかてしまいやすいポイントを解説していきます。

自分で集めた情報の鮮度がバラバラで混乱する

Google検索で情報収集をしているとよく起こるのですが、上位表示されているサイトが更新された日時がバラバラで新しい情報と古い情報が混ざった状態で情報収集をしていくことになります。
そのため古い情報と新しい情報で言ってることが違って、どっちが正しいのかわからなくなってしまうことがよくあります。
完全に解決する方法はないのですが、なるべくこういった事態に陥らないようにするには検索で見たページの投稿日や更新日を確認して直近2~3年以内の情報を参考にするようにしておきましょう。

コンテンツを投稿することだけが目的になってしまっている

自分でSEO対策を始める人の中で一番失敗する人が多いのが、このコンテンツを投稿することが目的になってしまい意味のない記事を大量に作ってしまう人です。
基本的には自社のビジネスに関係のあり、自社の商品やサービスに興味を持ってもらえるようなコンテンツ以外はホームページに一切必要ありません。
ですがコンテンツを投稿することだけが目的になっている人は自分の食べたランチの話や旅行や遊びにった場所についてのコンテンツを投稿して、いつの間にかただ日記を更新している人になってしまいます。
ホームページは会社として情報発信をしている場になるため、相当おもしろく手の込んだ日記が書ければ集客には繋がりません。
しっかりとターゲットを決めてそこに向けた記事を作成するようにしましょう。

細かいところにこだわって全体が見えなくなる

こだわりが強い人に多いのですが、SEOの技術的な細かい部分に興味が出てしまいコンテンツの作成や更新をしないで細かい内部修正ばかりに力を入れてしまう方がいます。
この手法はすでにコンテンツやページを大量に持っているサイトでは有効なのですが、小規模なビジネスでコンテンツ数も限られているサイトではほとんど効果がありません。
SEO対策をする目的は集客をして、売上のアップに繋げることだと思います。
細かい技術的な部分が好きになってしまった場合は、コンテンツ制作を他の人に任せるなどして役割分担をするなどチームとして取り組んでいく方向へシフトするのもおすすめです。

無理なく継続ができることにだけ取り組みましょう

SEO対策に取り組んでみて挫折することが多い原因は全部やろうとしてしまっていることです。
今までSEO対策のサポートをさせていただいて結果を出しているお客様は社内で作業ごとに役割分担をしており、社内では難しい作業や戦略や方向性の決定などの上流工程の作業をSEO業者に依頼されています。
SEO対策をはじめとしたWEBマーケティングは昔に比べて様々なスキルや作業が必要になっているため、チームで取り組まないと結果が出しにくい環境になっています。
しかし小規模なビジネスで対象となるエリアが限定されている場合であればしっかりと計画を立てて取り組んでいけばまだまだ結果を出すことは可能です。
まずは無理なく継続できるペースでコンテンツ作成から取り組み始めて、結果が見えてきたらSEO業者も入れてより上を狙っていくのがおすすめです。

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