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企業のSEO対策が上手くいかない5つの理由とその解決策

2023.08.01

企業のSEO対策が上手くいかない5つの理由とその解決策

自社だけでSEO対策をやっている場合でも、SEO対策会社に外注をしている場合でも思ったように成果が上がらないケースがあります。
前職の大手SEO会社で見てきた数多くの案件や、ご相談をいただいた会社様、ノベルと契約していただいているお客様を見ている中で思ったような結果が出ないパターンはほぼこの記事で紹介しているパターンのどれかに当てはまっていることがほとんどです。
SEO対策自体の問題というよりも運用方法であったり、人材の問題が原因でうまくいってないケースもあるので、本記事を参考にしてSEO対策への取り組み方やリソースの配分の調整などを見直してみてください。

SEO対策がうまくいかない?あなたの企業が直面している可能性のある問題

SEO対策がうまくいかない?あなたの企業が直面している可能性のある問題

SEO対策がうまくいかない場合は下記の問題点のいずれかに直面している企業が多いと思います。
実際にSEO対策の運用状況とこれらの問題が当てはまっていないかをまず確認してみてください。

問題1:SEO業者への過度な依存

SEO業者にWEBサイトの運用を全て丸投げして、自社は一切関与しない状態になっている会社はSEO対策がうまくいってないケースが多いです。

  • どういったユーザーが商品を購入してくれるのか
  • 自社の強みはどこなのか・何を推していきたいのか
  • 会社としてSEO対策に求めている成果は具体的に何なのか
  • 商品やサービスに変更があったのか

などの情報をSEO業者に提供せず、とりあえず順位を上げて欲しいと依頼している場合はホームページのアクセスが増えたり、キーワードの順位が上がることはあっても思った通りの結果が出る可能性は低くなってしまいます。
会社としての目的やなりたい姿、方向性まで全部丸投げされてしまうと、SEO業者がサポートできるのはあくまでSEO対策なのでそこまではサポートできません。
またこういった企業はSEO対策を含めてWEB集客での達成したい目標が社内でも明確になっていないため、SEO業者や制作会社、広告代理店との連携もうまくいっていないケースが非常に多いです。
せっかく予算をかけているのに、社内や外注先も含めた全員が他人事のような状況になってしまいます。

問題2:コーダーやライターが不足している、もしくは不在

SEO対策は戦略を実行するスピード感で成果が出るスピード感も大きく変わってきます。
ですが、コーダーやライターといった人材がスピード感を持って動けるほど揃っていることはほとんどありません。
中小企業であれば、どちらも社内にはいないケースの方が多いかもしれません。
こういった場合はスムーズに連携が取れる外注先を確保したり、これらの作業も依頼できるSEO業者を選定しなくてはせっかくSEO戦略を考えたところで実行が大幅に遅れてしまいます。

問題3:コンテンツの独自性の欠如で競合に負けてしまう

コンテンツ作成を外注している会社に多いのですが、自社の強みや想い、持っているデータや事例などをコンテンツを作成している外注先に細かく伝えていますか?
ここができていないとライターは自分で検索したサイトで見た情報をただまとめたコンテンツしか作れなくなってしまいます。
コンテンツの独自性はSEO対策で評価される重要な指標なので、他社のコラムを見て情報を再度まとめただけの記事を量産してもどこかでしんどくなってきてしまいます。
最近はChatGPTをはじめとするAIを活用して記事を作成することも可能ですが、そのまま完成した記事をアップするだけで上位表示が達成でき、問い合わせが大量に取れるといった状況にはなりません。
SEO対策で成果を上げるためにも独自性のあるコンテンツを作成することを考えましょう。
以下にグーグルが上位表示をさせる記事を作るために、コンテンツの品質について自己評価を行うべきポイントとして挙げている項目を引用しておきます。

Google検索セントラル

コンテンツと品質に関する質問

  • コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
  • コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
  • コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
  • コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
  • メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
  • メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
  • 自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
  • コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
  • 検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
  • コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
  • コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
  • コンテンツが(外部委託されるなどして)多数のクリエイターによって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していませんか。
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja

問題4:競合が強すぎるのに正面から戦おうとしている

SEO対策を始めて間もない企業や、SEO対策の知識が浅いケース、社長のトップダウンでSEO対策に取り組んでいるケースで多いのが強すぎる競合に対してビックキーワードだけで対策をしようとして成果が全く出ていないパターンです。
強い競合はビックキーワードで上位表示をするために多数のスモール・ミドルのキーワードをコンテンツを作成することで獲得していることがほとんどなので、いきなりビックキーワードで戦いを挑んでも、SEO対策に取り組んできた土台が違いすぎるため歯が立ちません。
また、一気に出し抜ける裏技みたいなものもSEO対策にはありません。
SEO対策はコツコツと積み重ねて地力をつけていく集客方法だと思っておきましょう。

問題5:SEO対策だけ見て全体が見えなくなっている

SEO対策だけを見て全体を見れなくなっているケースはアクセスや順位だけに集中してしまい問い合わせの獲得をしていくための戦略が抜け落ちてしまっていることがあります。
順位を上昇させてアクセスを増やしても問い合わせなどのコンバージョンが取れるキーワードでの上位表示やページ内の導線設計がうまくいっていないと売り上げの向上には繋がらず、SEO対策をやってみたけど意味がなかったという状態になってしまいます。
細かい作業が好きな人や、真面目な人、1つのことに集中しやすい人はSEO対策の技術的な部分にのめり込んでしまい、会社として重要なWEBで集客をして売り上げを上げるという部分が抜け落ちてしまっているのを何度も見たことがあります。
企業としてSEO対策に取り組む場合はSEO対策だけでなく、WEB集客のこと全体を考えながら取り組んでいくようにしましょう。

これらの問題を解決するための具体的なステップ

これらの課題を解決するために取り組むべきなのは、

  • 社内でSEO対策で求める結果を明確にする
  • 社内・外注先のリソースの確認
  • 社内の情報整理・協力体制の構築

この3点になります。

社内でSEO対策で求める結果を明確にする

SEO対策がうまくいっていないと感じている企業の多くはSEO対策に求めている結果が社内でもバラバラになっていることが多いです。
上層部は競合より多くアクセスが取りたい、実働部隊は営業に頼りっきりの状況からリード獲得をできるサイトにしていきたいなど目標設定が異なっているケースは少なくありません。
この目標を明確にし、SEO対策に関わる社内の全員の共通認識とできれば進むべき方向性は見えてくるので問題点も自然と明確に見えるようになってきます。
反対にここがクリアできていないと他の解決策を取っても結局ここでつまずいてまたうまく回らなくなるというループに陥ってしまうケースをよく見るので注意してください。

社内・外注先のリソースの確認

コンテンツ制作、コーディングを担当者のリソースが自社・外注先にどれくらいあるのかを把握しましょう。
具体的に1ヶ月で何本コラムが作成できるのか、どのくらいのコーディング作業ができるのか、外注先に支払っている費用で1ヶ月にどれだけの作業を依頼できるのか、ここをしっかりと管理できているとSEO対策における実装の管理は非常に楽になります。
SEO対策がうまくいっている会社は責任者がしっかりと把握できている場合がほとんどですが、SEO対策がうまくいかず、実装作業が全然進まないと悩んでいる会社はここが全く管理できていないケースがほとんどです。
リソースが全くなく、外注しないと進めようがない状態になっているのに現場を担当している社員の方が上に報告するのが嫌だから黙っていて後々トラブルになったケースも見たことがあります。
うまくSEO対策が進んでいないと感じている場合は現場にリソースがきちんと確保できているのかの確認をおすすめします。

社内の情報整理・協力体制の構築

中小企業でWEB集客を担当している現場の社員の方々が1番苦労しているのがこの問題です。
弊社のクライアント様でもよく聞くので具体例を挙げると下記のようなものがあります。

  • コンテンツ作りのために現場の社員に情報を聞いても返事がない
  • 接客している社員にお客さんからよくある質問を聞いてサイトに実装しようとしても返事がない
  • 現場に質問したらすごく嫌そうにされた
  • ページに追加したい情報を社内の誰が持っているかわからない
  • パソコンの設定など関係ない業務も全部やらされてWEB集客の業務をやる時間がない
  • 上司に新しく取り組みたいことを提案したら特に理由がないのに却下された

こういった状況になり、孤立してしまい退職された中小企業のWEB担当者の方は何人も見てきました。
社内の情報は欲しい時に取りに行けたり自由に見れる体制、周りの協力してあげる体制を作ってあげないとSEO対策だけでなくホームページの更新もうまく回りません。
こういった状況から抜け出したクライアント様の例を挙げると、社長から全社員に強めに通達してもらったり取締役などの上層部が責任者となってWEB担当者を守ってあげる体制をとってくださいました。
WEB担当者が存在感が社内であまりないなとなっている企業はこの状況に陥っていることが少なくないので一度状況を確認してみることをおすすめします。

現状の問題点がわからない方へ

SEO対策がうまくいってない場合は、WEBの運用体制や社内の問題、予算の問題などが複雑に絡み合ってうめく進められていないケースがほとんどです。
単純にSEO対策だけの問題であれば実績のあるSEO対策会社に外注をすれば必ず結果は出ます。
中小企業ならではの課題、社内体制により生まれている課題などは社内からでは見えにくいものです。
多くのクライアント様でノベルではこれらの課題を発見、解決のお手伝いをしてきたので、上司に提案をしたいが自分だけでは難しいと感じているWEB担当者の方、現場が上手く機能していなくてSEO対策が進んでいないと感じている経営陣の方々はぜひ一度株式会社ノベルにご相談ください。
SEO対策という枠を飛び出たさまざまな形で現在もクライアント様のお手伝いをしているのでお力になれる部分は多いと自負しております。

株式会社ノベルで問題を解決した事例

弊社でのSEO対策が上手くいってなかった企業様の問題を解決した事例を紹介します。
自社も同じような状況だと思った方は同じ方法で解決できる可能性もあるのでぜひ参考にしてください。

社長が1つのビックキーワードに固執していて結果が出ない

弊社ではサービスのメインキーワードにあたるビックキーワードでの順位だけを社長様が追っていて、他のキーワードでの流入、コンバージョンは全て評価されないという状態で契約をしていただいたクライアント様がいます。
社長様が固執しているビックキーワード以外のキーワードに対するSEO対策のためのページの更新、コンテンツの投入はWEB担当者様が自分の判断で行っており、流入やコンバージョンの増加という結果はすでに少し見えてきており、力を入れていけば大きく伸びる可能性を感じていらっしゃいました。
しかし、社長様からはその方向性で進めることは許可されず、聞く耳を持ってもらえないという状況をお伺いした上でご契約をいただきました。
実際に順位がそれほど高くないのに流入とコンバージョンが増えている状況、まだまだロングテールキーワドでポテンシャルがあり、結果につながりそうなものが多数あったためWEB担当者様が考えている方向性で施策を加速させ、説得材料になる数字をできる限り早く作ることにしました。
また社内の意見だけだと通りにくい文化があるということだったので、社長様と弊社が会える機会を増やしていただけるようにお願いをしました。
SEO対策をスタートして、リソースは十分あって元々のポテンシャルも高かったため半年ほどで問い合わせ数が2倍まで伸ばせることができました。
この段階でこの状況まで伸ばせた要因についての詳細な説明をWEB担当者様と一緒に行い、社長様にご理解いただくことができました。
現在では、社長様、WEB担当者様、弊社で柔軟に意見交換ができる状況になり、順調にSEO対策だけでなく、広告の運用、SNSの運用も進められています。

まとめ

SEO対策が上手くいかないケースはSEO対策だけが原因ではないケースが多く、自社だけでの解決が難しいことが少なくありません。
なぜか上手くいかない、結果が出ないし運用もうまく回っていないとお悩みの方はぜひ一度、株式会社ノベルまでお問い合わせください。
1から問題に対して一緒に対応していきます。

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