sitemap.xmlとは?作り方から活用方法まで解説!

「サイトマップ」というワードは、Web担当の方なら聞いたことがあると思います。
サイトマップはいくつかの種類がありますが、この記事でお話しするのは一般的に「XMLサイトマップ(sitemap.xml)」と呼ばれるものです。
SEOではとても重要な役割を持つファイルですので、この記事を読んだ方は是非覚えてください。
また、他の種類のサイトマップについても簡単に紹介しますので、これを機に覚えておくことをオススメします。

おっす、おらシロ。
今回はXMLサイトマップやな?

解説のソラだ、よろしく頼む。
SEOでは重要なファイルだからな、しっかり見ていこう。
目次
XMLサイトマップとは?
まずはXMLサイトマップの概要を解説します。
XMLサイトマップとは?
XMLサイトマップは「正規URLをGoogle(検索エンジン)に伝えるファイル」です。
…と言われてもよくわかりませんよね。
一言でまとめると「Googleさん!このURLが評価対象のURLです!」と伝えるファイルです。
ちなみにファイル内は以下のような記述になっています。

※参照:sitemaps.org
画像はsitemap.orgに掲載されているサンプルで、1つのURLに対するXMLサイトマップの例です。
色々な情報が書かれていますが、URLだけでも機能します。
作成方法や注意事項は後で解説しますので、この段階では「評価してほしいURLを伝えるファイル」であることを覚えておきましょう。
サイトマップの種類
XMLサイトマップの詳細解説に入る前に、冒頭でお話したサイトマップの種類について簡単に紹介しておきます。
Webサイト制作におけるサイトマップ
Webサイトを制作する際に、サイトの構造をまとめたものをサイトマップと呼びます。
以下画像のように樹形図でまとめたものが一般的です。

HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップは、サイト内の各ページへのリンクが設定されてページを指します。
ユーザーの利便性を向上させる目的で、様々なサイトで用意されています。

※画像参照:Xサーバー
XMLサイトマップ
こちらは先ほど解説した通り、評価対象のURLを伝える目的のファイルになります。
SEOでは重要なファイルであると同時に、取り扱いに注意が必要なファイルになります。
画像サイトマップと動画サイトマップ
前述のとおりXMLサイトマップは「評価対象URL」を伝えるファイルですが、URLで伝えられるのはページだけではありません。
評価してほしい「画像」と「動画」のURLも伝えることが可能です。
多少記述内容は異なりますが、基本的にはページを伝える際と同じです。

※画像参照:Google検索セントラル
<image>の部分が「ページ」を送信する際にはなかった記述ですね。
上記「Google検索セントラル」から公式のガイドラインにリンクを貼っていますので、詳細を調べる際にアクセスしてみてください。

…
むずくない?

ここまでは知識ベースの話だからな。
もう少しだけ知識の話が続くが、重要だからもう少し頑張ってほしい。
【重要】XMLサイトマップの注意点
XMLサイトマップは、正しい評価対象のURLのみが記載されているファイルだけをアップロードするようにしてください。
誤った情報が記載されているXMLサイトマップは、サイトにマイナスの評価となる可能性があります。
誤った内容を送信することによる損失
・重複したURL
・存在しないURL(404エラーページ)
・noindexを設定しているURL
上記のような、評価対象でないURLが記載されているサイトマップは送信しないでください。
実際に検索流入が下落した事例も報告されています。
何もしなければ評価対象から除外されて問題にならなかったURLが、サイトマップを送信したことでマイナスを影響を与えてしまう可能性がある訳です。
XMLサイトマップを実装する、もしくはすでに実装している場合は、必ず注意するようにしましょう。
sitemap.xmlは必須ではない
数万・数十万以上ものページがある大規模サイトは別ですが、基本的にGoogleはXMLサイトマップがなくてもサイトを巡回できます。
意図した通り、正確なURLのXMLサイトマップを生成・更新できるツールを使用しているのであれば問題はありません。
ですが、そうでない場合はXMLサイトマップの送信は中止しましょう。

・大規模サイトじゃなければ送信しなくてOK
・不備のあるXMLサイトマップは送信しない
とても重要なことだから、絶対覚えておくんじゃよ!!
XMLサイトマップの作成方法
テキストエディタなどに記述し、「sitemap.xml」というファイル名で保存すればファイルは作成できますが、Wordpressのプラグインなどツールで作成するのが一般的です。
まずは記述内容について、先ほどもお見せした「sitemap.org」のサンプルを見ながら解説します。
手動での作成方法(XMLサイトマップの記述内容)


一行ずつ見ていくぞい!
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
こちらは文字コード、文字を表示する際のルールになります。
XMLサイトマップは”UTF-8″で固定ですので、記述する際は上記をコピペして問題ございません。
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
こちらはプロトコルという、コンピューター同士の通信上の規格です。
この記述もそのままコピペで使用いただいて問題ございません。
次からは<url></url>で囲まれた部分の記述になります。
<loc>http://www.example.com/</loc>
こちらがURLの記述です、必ず評価対象URLを記入してください。
<lastmod>2005-01-01</lastmod>
最終更新日です。
ページの更新を行った場合は、日付を変更します。
<changefreq>monthly</changefreq>
ページの更新頻度、always,・hourly・daily・weekly・monthly・yearly・never のいずれかを記入します。
<priority>0.8</priority>
ページの優先度、0.~1.0までの範囲で指定できます。

前述した通りサイトマップはURLだけでも機能する。
設定や更新が難しい場合は、無理に全部記述しなくても大丈夫だ。
CMS(WordPressなど)での自動作成
XMLサイトマップは、ツールを使用して作成するのが一般的です。
例えば、ScreamingFrogというスクレイピングツール(Webサイトの情報を自動で収集するツール)にはXMLサイトマップを作成する機能が備わっていますし、Wordpressでもたくさんのプラグインが用意されています。
一例ですが、Wordpressでは以下のようなプラグインで、作成が可能です。
・Yoast SEO
・All In One SEO Pack
・XML Sitemap Generator for Google

ツールで作ったとしても、管理や更新は大切だね。
必要のないURLが含まれないように注意!
XMLサイトマップのアップロードと送信
作成したXMLサイトマップはサーバーにアップロードする必要があります。
サイトマップファイルの設置場所とアップロード方法
一般的にはTOPページと同じ階層にアップロードします。
アップロード後はTOPページのURL末尾に「/sitemap.xml」と入力し、表示されればOKです。
例えばノベルの場合は「https://novel2020.co.jp/wp-sitemap.xml」とURL欄に入力すれば、XMLサイトマップにアクセスできます。
Google Search Consoleへの送信方法
SearchConsoleから、GoogleにXMLサイトマップの確認申請を行うことができます。
サイドメニューの「サイトマップ」をクリックし、入力欄にアップロードしたXMLサイトマップのURLを入力、送信ボタンをクリックすれば完了です。

XMLサイトマップの上手な活用法
XMLサイトマップの管理において、ちょっと便利な手法を紹介します。
必須ではありませんが、知っておくと役に立ちます。
大規模サイト向けのサイトマップ分割
サイトマップは複数に分けて送信することが可能です。
大規模サイトではURL数も膨大になりますので、分割することで管理が簡単になります。
よく見るケースでは、以下のように用途でわけて作成します。(つけるファイル名は任意です)
・sitemap_column.xml
・sitemap_service.xml
・sitemap_main.xml
また、上記のようにサイトマップを複数送信する場合、「サイトマップインデックスファイル」が便利です。
サイトマップインデックスファイルは複数のXMLサイトマップを一つにまとめるファイルで、先ほど紹介したSearchConsoleへの送信を一括で行うことができます。

記述内容はGoogle検索セントラルで公開されているので、気になる方は見てほしい。
XMLサイトマップのURLの部分を、用意したサイトマップのURLにする感じだな。
gz圧縮によるファイルの軽量化
サイトの規模が大きいと、XMLサイトマップのファイルサイズは重くなりがちです。
gz圧縮(ガンジップ圧縮)することで、通信を行うファイルの軽量化が可能です。
ファイルが重くなってしまう方は、手段の一つとしてご検討ください。
なお、gz圧縮したファイルを閲覧するには解凍が必要になりますので、あらかじめご認識ください。
XMLサイトマップが不要なケース
以下のケースに該当する場合は、基本的にサイトマップは不要です。
サイトの規模が小さい
1万ページに満たない程度の規模であれば、何もしなくてもGoogleはクロールしきれます。
内容に不備があった場合のマイナスの影響を考慮し、送信しない選択を推奨します。
管理できる人がいない
ページの作成・削除・更新といった変化があった場合、サイトマップの更新を行います。
また、正しい正規URLと除外URLも認識しておく必要があります。
上記に伴い管理する人が必要になりますので、いない場合はサイトマップを送信しないことを推奨します。
サイトの規模が大きく、Googleにクロール・評価を行うURLを伝える必要がある場合は、サイトマップの更新フローや管理できる人の用意を検討してみてください。
ツールで自動生成している場合も、正しいURLで生成されているかを確認する必要があります。
確認から設定・修正の対応が難しい場合は、XMLサイトマップを送信せずにGoogleに任せましょう。

よくわからん!管理無理!
っていう状況では、サイトマップは送信しないわけですな。
まとめ
XMLサイトマップは、評価対象となるURLをGoogleに伝えることができるファイルです。
SEOに役立つファイルではあるのですが、全てのサイトに必要という訳ではなく、取り扱いには注意が必要です。
不備のあるサイトマップによるリスクを理解した上で、必要なケースに該当する場合に用意するようにしましょう。