ホームページ制作のよくある失敗事例6選とその対策
2024.07.31
開業して初めて作ったホームページや、リニューアルをしたホームページが思った通りにならなかったという方は少なくないのではないでしょうか?
WEB集客に関するセミナーや相談会をすると毎回ホームページ制作に大きな不満をもった方から質問や相談を受けます。
そこで本記事ではよくあるホームページ制作で失敗してしまう原因とその回避方法を解説していきます。
目次
ホームページの制作での失敗とはどんなもの?
ホームページ制作で失敗した、完成したホームページに不満を持っているという方が気に入らないと感じている要素によく挙げられるものには下記のようなものがあります。
- デザインが気に入ってない
- ページ内の文章や写真が気に入らない
- スケジュール通りに制作が進まない
- 制作会社とのコミュニケーションがうまく取れない
- ホームページを公開しても全然アクセスがない
どれもよく聞く失敗であり、制作会社と依頼主のどちらかが一方的に悪いから起こった問題というよりは相性の問題であったり、認識がズレたまま制作が進んでしまったことが原因になっているケースの方がよく見かけます。
特にホームページ制作では他の職業では耳にしないような専門用語が多く使われていることや、依頼主側はホームページがどのように作られていて、どんな作業に費用がかかるのかが全く検討がつかないケースが多いため、双方の認識がズレていないかをこまめにチェックしないと制作が進むにつれてズレがどんどん大きくなってしまいます。
それでは実際によくある失敗例がどのようにして起こるのか、私自身が聞いた実例を元にそれぞれ紹介していきましょう。
完成後にデザインが気に入らないと感じてしまうケース
原因:コミュニケーション不足による認識のずれ
対策方法
- ヒアリング時に複数のサイトを参考にイメージを共有する。
- 依頼主がイメージするサイトの具体例を提示する。
- デザインの初期段階で細かくすり合わせを行い、修正を重ねる。
- コミュニケーションを円滑に進められる制作会社を選ぶ。
デザインに関係するトラブルは基本的にコミュニケーション不足から発生します。
今存在しないものを双方の頭の中でイメージをしながらデザインの制作を進めていくので少なくとも何度かはすり合わせを行うミーティングを行うなどして、気になる部分を調整していかなければ依頼主が思っていたデザインとずれてしまうことが出てきます。
こんなイメージのサイトにしたいといった具体例があれば最初に制作会社に共有しておく。
細かい部分でもデザインで気になるところがあれば指摘して、改善案や別のパターンのアイデアも出してもらうなどコミュニケーションを取るようにしましょう。
ページ内の写真や文章が気に入らないケース
原因:制作会社への情報提供不足
対策方法
- 自社の強みやコンセプト、サービスへの思い入れを詳しく伝える。
- 専門的な知識を持つライターやカメラマンに依頼する。
- 自社の業界に精通している制作会社を選ぶ。
- 写真のイメージが湧かない場合は、プロの撮影を依頼する。
写真や文章が気に入らないケースも大抵の場合はコミュニケーション不足が原因です。
依頼主は業界のプロであっても、制作会社は素人であるためこれくらいは言わなくてもわかるだろうと思っていても伝わってないことが多々あります。
コミュニケーションを取るのがめんどくさい場合や、自社の強みやコンセプトがはっきりと社内でも見えていない場合は一般的な制作会社ではなく自社の業界に精通している制作会社を選びましょう。
また、自分のイメージしている写真の素材が見つからない場合はプロのカメラマンに撮影を依頼しましょう。
ホームページのためだけの撮影だと高いと感じていしまう方もいますが、パンフレットや会社資料、チラシなど一度撮影しておけばさまざまな媒体に流用することも可能です。
スケジュール通りに制作が進まないケース
依頼主に問題があるケース
原因:テキストや写真の準備不足、確認依頼の放置、大幅なデザイン変更など。
対策方法
- テキストや写真の準備を事前に進める。
- 確認依頼に迅速に対応する。
- 大幅な変更は避ける。
スケジュールの遅れが発生している原因が依頼主にある場合は、制作会社からの依頼を放置していたり、制作が進んでいるのをデザインを大幅に変更したくなって振り出しに戻してしまった時などに起こります。
依頼主側の問題で大幅なスケジュールの遅れが出た場合は、制作会社の他のお客さんのスケジュールにも影響が出てしまうことがあるため、金銭的なトラブルに発展することもあります。
トラブルを避けるためにも制作スケジュールや準備するものなどは制作をスタートする前にしっかりすり合わせしておきましょう。
制作会社に問題があるケース
原因:作業者の離脱、スケジュール管理の不備、作業の抜け漏れなど。
対策方法
- スケジュール管理を徹底する
- 作業の進捗状況をこまめに確認する
- 作業を止めてもらい別の制作会社を探す
制作会社に問題があるケースは業者選定に失敗してしまっているので我慢して最後まで制作するか制作途中でも諦めて別の業者を探すかの2択になります。
最後まで同じ業者で制作する場合は依頼主側の負担も大きくなるため、あまりおすすめできません。
依頼主側から連絡をし進捗を細かく確認すればある程度、持ち直してくれるケースもありますがそれでも変わらない場合は諦めて別の制作会社を探した方が良いです。
またのちにトラブルになるケースも多々あるので依頼主側はメールのやり取りの履歴や作業の進捗状況、電話での会話内容など必ずメモしておきましょう。
SEOに問題があるサイトになってしまいでアクセス数・売上にも影響が出た
原因:SEO対策の知識不足
対策方法
- ホームページ制作時にSEO会社にも関わってもらう。
- SEO担当者がいる制作会社に依頼する。
- 公開後にアクセス数が激減した場合は、すぐにSEO会社に相談する。
制作会社に依頼して売上にまで影響が出てしまう最悪の失敗パターンがこのケースです。
SEOに失敗して今まで依頼主が築き上げてきたGoogleからの評価が全て吹き飛んでしまうため、サイトのアクセス数の激減、ホームページからの問い合わせや購入数の大幅な減少が間違いなく発生します。
会社の売上が数十%も吹き飛んでしまうこともあり、会社が傾いてしまったり倒産してしまう会社もあるくらい大きな問題に発展します。
アクセスが落ちて影響が出てしまった場合はすぐにSEO会社に相談しましょう。
放置していても改善されるものではないので、会社へのダメージはどんどん大きくなっていくだけです。
また、制作会社の作業はSEO対策とは別ジャンルのものになるため、責任の追求をしてもSEO会社を入れなかったことが悪かった、依頼主に知識がなかったから悪かったみたいな着地になってしまうこともよくあります。
揉めている時間、依頼主にだけダメージがいくのでSEO会社探しも同時に行うようにしてください。
安さだけで制作会社を選んでクオリティが低かった
原因:目的を明確にせず、安さだけで選んでしまった。
対策方法
- ホームページで何をしたいのかを事前に明確にする。
- 目的に合った制作会社を選ぶ。
- 複数の制作会社に相談して、比較検討する。
ホームページを活用して集客や求人をしていきたいと考えているのに値段だけで制作会社を選んでしまった、または業界の団体が出しているホームページのパッケージを購入した方にこの不満を持ってしまう方が多いです。
特に開業や法人設立をしてすぐの方は、ホームページくらいは会社として持っておいた方が良いだろうがお金はかけたくないといった理由で、内容を比べることなく安い会社を選んでしまいがちです。
このような失敗をしないために、まずはホームページを使って何がしたいのかを自分たちの中で考えてから発注に進むようにすることをおすすめします。
ホームページから問い合わせや商品の購入が欲しいのか。
自社が求める人材が採用に応募してくれるようなホームページにしたいのか。
名刺のようなものでとにかくホームページがあるだけでも良いのかなど。
無駄な予算を使ってしまったとなる前に考えをまとめておきましょう。
また、本当にホームページが必要なのか?LPを1枚用意するだけでも目的は果たせるのではないかも合わせて検討するようにしましょう。
フリーランスに依頼してうまくいかなかった
原因:信頼できるフリーランスを選ばなかった。
対策方法
- 実績や評判をしっかり確認する。
- 契約書を交わす。
- 定期的な進捗確認を行う。
フリーランスのプログラマーやWebデザイナーの方が増えた時期から、フリーランスに依頼をしてトラブルになったという話を聞くことが増えました。
よくあるのが下記のような内容です。
- 制作途中で連絡が取れなくなってしまった。
- 納品物が使用できないレベルだった
- スケジュールが遅れ損害が発生した
事業会社に発注するよりも費用が抑えられるので、うまく活用すると依頼主とフリーランスの双方にいいことが多いのですが、フリーランスには本当に色々な人がいるので自社に合った人を見極められるかが非常に重要になります。
また、どこまでの業務を任せるか、どこからは自社で対応するのか、機密情報の扱いをどうするのかなど取引をトラブルなく完了させるために業務委託契約書を双方のために締結しておきましょう。
業務委託契約書の締結を断られる場合は、しっかりとしたフリーランスではない可能性が高いので発注するかどうかは実績や評判も聞いた上で慎重に進めた方が良いでしょう。
まとめ
ホームページ制作で失敗しないためには、以下のポイントを必ず押さえましょう。
- 目的を明確にする
- 相性の良い制作会社を選ぶ
- こまめなコミュニケーションを心掛ける
- SEO対策も考慮する
- 契約書を交わす
ホームページ制作はトラブルになることや、きちんとスケジュール通りに進んでいないケースが多く、依頼主と制作会社のどちらか一方が悪いわけではないため揉め事が長期化しているケースも少なくありません。
依頼主側としてこういったトラブルを避けるためには自社の中で何のためにどんなホームページが必要か考えを固めておくこと。
制作会社は値段だけでなく、提案の内容や実績なども考慮した上で選択すること。
これらのことに気をつけていれば失敗する可能性は大きく下がります。
良い制作会社に出会えないとお悩みの方はぜひノベルにもご相談ください。
ノベルのホームページ制作 https://novel2020.co.jp/service/website/
ノベルのホームページ制作パッケージプラン https://novel2020.co.jp/service/web-package/
ノベルのSEO、制作などの実績 https://novel2020.co.jp/case/