URLとは?|仕組みや構造からSEOでの注意点まで解説
2025.06.30

「URL」はインターネットの基礎中の基礎ですが、ウェブマーケの観点では知っておきたい知識がたくさんあります。
この記事では基礎からはじまりSEOでの活用法、NG設定や信頼できないURLの確認方法まで解説します。

おっす、おらシロ。
今回はURL、意外と注意点が多いテーマだね。

解説のソラだ、よろしく頼む。
まずは「URLの基本」からだな、解説を始める。
目次
URLの基本
まずはURLが何なのか、基本から見ていきましょう。
URLとは?
URLは”Uniform Resource Locator”の略称で、一言でいうならネット上の住所です。
“アドレス”と呼ばれることもありますね。
ウェブサイトはもちろん動画や画像などにも使用されます。
GoogleChromeやSafariなどのブラウザを開いた際は、URL欄に表示されます。

URLの役割
URLの役割は、ウェブページや画像、動画などの場所を特定し、アクセスできるようにすることです。
ブラウザ上の入力欄に貼付すればアクセスできますし、リンクを貼ることでページや動画の場所を共有することもできます。
詳しくは後述しますが、SEOやアクセス解析でも活用することができます。
IPアドレスとの違い
先ほどURLを「ネット上の住所」と表現しましたが、知識がある方の中には”IPアドレス”を思い浮かべた方もいるかもしれません。
IPアドレスは、ネット上のWebサイトの住所のようなものです。
「あれ、URLと同じじゃない?」と思うかもしれませんが、その通りです。
というのも、URL(URL内のドメイン部分)は、DNSという仕組みでIPアドレスを置き換えたものです。
IPアドレスは「000.000.0.0」(サイトに応じた数字が入ります)といった形の数字の羅列で、覚えるのがとても大変です。
DNSという仕組みを使うことで、任意の文字列と紐づけることができます。
紐づけが完了すると、ブラウザの入力欄にIPアドレスかURL(ドメイン)のどちらかを入力すれば、アクセスできるようになります。

なるほど…
URLは「覚えやすいWeb上の住所」ってことね!

IPアドレスは数字の羅列で覚えにくいからな。
IPアドレスでもサイトにアクセスできるが、試したことがある人は少ないんじゃないかな。
URLの構造|各要素の解説
次はURLを構成する要素を見ていきましょう。
URLは以下の各要素が組み合わさって、構成されています。
それぞれ、解説いたします。

スキーム(プロトコル)
URLの先頭部分をスキームと言い、アクセスの際使用するプロトコルを指定します。
プロトコルは、コンピュータ間でのデータやり取りのルールのことです。
例えば”https”は”Hypertext Transfer Protocol Secure”の略で、暗号化された安全な通信を意味するプロトコルです。
先頭部分の名称は”スキーム”ですが、上記の理由で”プロトコル”と表記されることもあります。
スキーム:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
ホスト
コンピュータやサーバーを識別するための名称で、最も一般的なものは「www」になります。
紛らわしいですが、次に紹介するドメインとあわせて「ホスト名」と呼びます。
・ホスト:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
・ホスト名:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
ドメイン
前述のとおり、IPアドレスと紐づけられた文字列のことです。
ドメインはWebサイトを公開する際に取得するもので、必ずユニーク(重複しない)な内容になります。
また、ドメインには種類があり、末尾で判別が可能です。
例えば「.com」は商用を表し、「co.jp」はコーポレート(日本の企業)を表します。
・ドメイン:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
パス(ディレクトリ・ファイル・パラメータ)
URLの中で、ドメインに続く部分を「パス」と呼びます。
ディレクトリやファイル、パラメータを特定し、ブラウザに表示するコンテンツを伝えることができます。
パス:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
ディレクトリ:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
ファイル:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa
パラメータ:https://www.novel2020.co.jp/column/url.html?name=aaa

はっきり言ってこの名称は全部を暗記しなくてもいい。
ドメインとパスの2つはよく使うから知っておいてほしいな。

次はURLの活用についてだね。
当たり前のことかもしれないけど、おさらいしておこう!
URLの活用
前述のとおり、URLはウェブ上の住所のことです。
住所には、以下のような活用方法があります。
ウェブサイトの閲覧
ブラウザの入力欄に直接入力(コピー&ペーストでOK)することで、該当のウェブページや画像にアクセスできます。
リンクによる情報の共有
メールやチャット、SNSなどで共有すれば、受け手も該当のURLにアクセスできます。
これは日常でも仕事でもとても便利で、有用な活用方法になります。
例えば、パワーポイントで作成した資料をチャットにアップロードして受け手がダウンロードした場合、別のファイルが複製されてしまいます。
「Googleスライド(ブラウザベースのスライド作成ツール)」で資料を作成してURLを共有すれば、資料は複製されず、後の作業を同じ資料にアクセスして行うことが可能です。
ファイルの複製は情報に差が発生する要因になり、管理面でのマイナスになる可能性があります。
対して同一ファイルでの作業であれば、認識齟齬が発生しにくくなります。
マーケティングでの活用(解析)
GoogleAnalyticsなどの解析ツールを使用する際、URL単位での解析は一般的に行われています。
また、パラメータを付与することで、広告での効果測定や特定のユーザー行動の計測(メルマガからのアクセスなど)にも活用できます。

リンクでの共有は本当に便利だな。
例えば、「前に公開したこの記事で大阪のWebマーケ会社を紹介しているぞ!」
みたいな使い方だ。

メールとかSNSで普通に使われてるけど、考えてみると凄いよね。
「ここを見て!」「この情報凄いよ!」を簡単にできるのって、便利!
SEOにおけるURLに関する注意点

URLはSEOにおいても重要な要素です。
知識がないと、知らず知らずのうちにNGな設定をしているかもしれません…
オススメの設定方法や、やっちゃいけない注意点をいくつか紹介します。
URLの設定
URLの設定は、以下を注意してください。
・簡潔でページの内容を示す内容にする
・区切りはアンダースコア( _ )ではなくハイフン( – )を使用
・日付など変動の可能性があるURLはNG
いくつか例を見てみましょう。
例①:わかりやすいURL
良い例:https://novel2020.co.jp/column/url-setting
悪い例:https://novel2020.co.jp/column/how_to_set_the_url_and_points_to_note
見ていただければわかると思いますが、良い例の方が簡潔でわかりやすい設定です。
また、悪い例では区切りにアンダースコアを使用しています。
区切りにハイフンを使用することは、Googleが公式で推奨しています。
※参照:Google検索におけるURL構造のベストプラクティス
例②:日付のURL
良い例:https://novel2020.co.jp/column/url-setting
悪い例:https://novel2020.co.jp/column/2025-06-01
悪い例ではURLに日付を使用しています。
後に情報が変更されたとしたら、URLの日付とページの内容に差が発生してしまいます。
また、URLを見てもページの内容が伝わらず、管理の観点でもよくないURLになります。
加えて、後述していますが「URLの変更」はSEOでは大きなマイナスになります。
URLの正規化
URLの正規化は、Google(検索エンジン)に対する評価対象URLの指定を意味する言葉です。
詳しい設定方法は割愛しますが、canonicalタグやリダイレクト(転送)を使用することが一般的です。
一例を見てみましょう、以下のようなページがあったとします。
①:https://novel2020.co.jp/store/shoes001(靴の販売ページ-メイン)
②:https://novel2020.co.jp/store/shoes001?color=red(同じ靴の販売ページ-赤)
③:https://novel2020.co.jp/store/shoes001?color=blue(同じ靴の販売ページ-青)
上記は靴の販売ページで、色違いで3つのURLが生成されています。
このままだと、同じ靴の販売ページなのに検索エンジンからの評価が3つに分かれてしまう可能性があります。
URLの正規化を行い、「評価対象は①のURLだよ!」と伝えてあげる事で、評価を分けずに集めることができます。
ただし上記の例では「赤い靴のページ」や「青い靴のページ」も閲覧できる状態にしないといけませんので、転送ではなくcanonicalタグを使用することになります。
また、各色の商品ごとに評価を分けたい場合は、正規化は必要ありません。
状況に応じて正規化を行うかどうかや、正規化の方法は使い分ける必要があります。
URLの変更
Googleの評価は、基本的にURL基準で行われます。
つまり、URLを変更した際は評価対象が変更されるため、ページの内容が同じでも評価がリセットされます。
URLの転送(301リダイレクト)を行うことで評価を引き継ぐことが可能ですが、即100%の評価が引き継がれる訳ではなく、多くの場合は時間を要します。
SEOを意識するのであれば、できる限りURLは変更しないことを推奨します。
URLの設定は雑に行わず、変更の必要がないようにしてください。

重ねて言うが、Googleは基本URLを基準に評価を行う。
大事なことだから覚えておくといい。

正規化はちょっと難しいかもしれんね…
わからないなら下手に設定せず、知識がある人への相談を検討してほしい。

URL変更で評価がリセットされる点も注意が必要だ。
もしサイトリニューアルで安易にドメインごと変更したらどうなるか…
このセクションを読んだ皆さんは、ご理解いただけると思う。
危険なURLを見分けるポイント
URLは便利ですが、ネット詐欺などにも使用されます。
リスクを回避するために、知っておきたい注意点を紹介します。
不審なURLを開かない
知らないURLや不自然に長いURLなど、不審なURLには注意が必要です。
また、アクセス経路を”案内されたもの”ではなく、”自分の意志で決定する”ことも重要です。
例えば、スマホに以下のようなメッセージが届いたとします。
お客様のサービスに制限を設けております 詳細はこちら:http://〇〇.com
こういったケースでは、このメッセージに記載されているリンクからアクセスしてはいけません。
いつも自分が使用している経路(検索やお気に入り登録など)からサービスページにアクセスし、確認するようにしてください。
「https」の確認
httpsは暗号化通信を表し、第三者の盗聴や改ざんを防ぎます。
詐欺に使用されるURLは「http」で始まる暗号化されていないケースが多く見受けられます。
特に決済情報や個人情報を入力するページでは、httpsになっていることを確認するようにしてください。

Amazonなどの有名な通販サイトや銀行を騙った詐欺が多数みられる。
最近購入したなど身に覚えがある場合でも、メッセージからのリンクは安易に開いてはいけない。

パスワード変更みたいなアクションに対してのメッセージは別だけどね。
メッセージは基本疑って、記載されているリンクは考えなしに踏まないようにね。
まとめ
URLについて語ってきましたが、覚えてほしいポイントは以下です。
・URLはネット上の住所である
・URLは情報の共有にとても便利
・URLはSEOでの評価基準、できる限り変更が発生しないようにする
・URLは詐欺にも使用されている、リスク回避の知識を知っておこう
もちろん上記以外にも、知ってほしい情報をお伝えしたつもりです。
特にWeb担当の方は、日々の仕事に役立てられるように、知識として身につけてくださいね!