制作事例:華雅苑 鎌倉店 ロケーションフォトウェディングサイト
2026.07.31

華雅苑 鎌倉店様は、鎌倉・城ケ島・湘南・横浜大桟橋でロケーションフォトウェディングを手がけられています。
https://realizzare.co.jp/
目次
話し合ったのは、機能の話ではありませんでした
この案件でやり取りの中心になったのは、どんな機能を載せるかではありませんでした。
撮影プランをどう見せれば選んでいただけるのか、申し込みをどう受けるのが実際の運用に合うのか、公開したあと自分たちで更新していけるのか。
売り方と、回し方の話です。
サイトは道具ですから、業種とビジネスの形が違えば正解も変わります。
今回は先方が実際に運用する立場から具体的に返してくださったので、その都度形にして、確かめながら決めていきました。
前提:扱うものが増えたり減ったりする業種
華雅苑 鎌倉店様は、鎌倉・城ケ島・湘南・横浜大桟橋でロケーションフォトウェディングを手がけられています。
この商売の特徴は、扱うものの数が固定されないことです。
撮影プランには「撮影時期8/1〜9/10」「先着10組様」といった条件が付き、時期によって増える月もあれば減る月もあります。
撮影場所も増減します。
写真と衣装は、運用を続けるほど増えていきます。
ここから、経営上の問題がひとつ見えます。
更新が止まると終わったプランが残り続ける。
期限切れのプランが並んだサイトに広告を当てても、費用が無駄になります。
逆に、新しいプランを出したいのに反映が遅れれば、その分の機会を逃します。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要な形だと、必ずここが詰まります。
費用も、時間も、連絡する面倒さもかかるためです。
ですから今回は、「自分たちで、迷わず更新できるか」を最初の条件に置きました。
進め方:先に形にして、触ってもらう

普段から広告をご依頼いただいており、関係性もできていたため、まずこちらである程度の形まで作り、公開前のサイトを実際に触っていただく。
使ってみて出てきた点をもとに、管理画面側を直していく。
この往復で制作を進めさせていただきました。
仕様書の文面だけで進めると、認識のずれは公開間際まで見えません。
動くものがあれば、同じ画面を見ながら話せます。
今回、デザインを一から作り直すような、決めたことが全部ひっくり返る展開は起きませんでした。
実物を見ながら進めたことと、先方が「詳しくないので任せます」で止まらず、運用する立場から具体的に返してくださったことが大きかったです。
この項目を自分で増減させることができる設計にしたい、ここは選ぶだけにしたい。
このような具体的なフィードバックをいただきながら機能を実装していきました。
運用が破綻しないために決めたこと
選ぶだけで登録できる形にしました。
プランには毎回同じ項目が並びます。
毎回打ち込む形だと手間がかかり、表記もばらつきます。項目そのものを別のところで管理し、プラン登録時は選ぶだけにしました。
写真を登録するときの撮影場所も同じ考え方です。
間違えられない形にしました。
たとえば「今月の一押し」は、あるプランに設定すると他のプランの設定が自動で外れます。
人が気をつけて防ぐのではなく、気をつけなくても起きないようにしています。
プランが入れ替わっても、一押しは常にひとつです。
数を決め打ちしない形にしました。
プランが5件のときも20件のときも、同じように成り立ちます。
増えた分は絞り込みと追加表示で扱うので、ページが延々と縦に伸びることもありません。
あとから振り回される要素を減らしました。
動きの部分は既製の部品に頼らず、このサイトのために書いています。
外部の更新が止まったり仕様が変わったりしても、影響を受けません。
集客と申し込みのために決めたこと
プランから申し込みまでを、途切れさせない。
プランを見て気持ちが動いた瞬間が、いちばん申し込みに近い場所です。各プランのボタンから申込フォームへ移動すると、そのプランが選ばれた状態で入力欄が開きます。
改めて選び直したり、プラン名を打ち直したりする必要はありません。
相談の時間を、お客様の生活に合わせる。
検討されるのは働いている方が多く、日中に電話やご来店ができるとは限りません。
オンライン相談は夜21時が最終受付で、相談方法もオンライン・電話・来店から選べます。
「夜でも相談できる」という点は、サイトの最初の画面と申し込み欄の両方でお伝えしています。
「予約完了」と書かない。
フォームからの申し込みは仮申込として受け付け、担当者が空き状況を確認してから確定のご連絡をする運用です。
他の媒体からの予約と重複する可能性があるためです。
ここで「予約完了」と表示してしまえば、確定したと受け取られます。
あとから日程変更のご相談をすることになり、最初の印象を損ないます。
実際の運用と画面の表現を合わせることは、集客の話でもあります。
サイト上では3箇所で、この時点では確定ではないことをお伝えしています。
広告を出したあと、判断できる状態にしておく
このサイトは広告からの集客を前提にしています。ですから公開作業と同時に、予約と相談の申し込みを計測できる状態にしました。
ここで技術的な事情がひとつありました。
今回のフォームは、送信が完了してもページのURLが変わらない仕組みです。
一般的な計測は「完了ページに来たら1件」と数えるため、そのままでは申し込みを拾えません。
フォームが送信完了時に出す合図を捕まえて数える形に組み替えました
サイト側に手を入れたのは1箇所だけで、以降の設定は計測ツール側で完結します。
将来ほかの媒体を追加することになっても、サイトを作り直す必要はありません。
広告側では、配信の最適化を「申し込み」ひとつにまとめました。
Metaの配信は、一定件数の申し込みが集まってから精度が上がる仕組みです。
予約と相談で広告を分けてしまうと、それぞれの件数が足りず、いつまでも学習が進みません。
最適化はまとめて行い、予約と相談の内訳は別の設定で確認できるようにしています。
判断の基準にしていたこと
- サイトは道具。商売の形に合わせる。
実際の運用と違う画面は、いずれお客様との齟齬になります。 - 更新が止まらないことを、機能の多さより優先する。
更新が止まったサイトは、時間が経つほど直しにくくなります。 - 直感で分かる形にする。
説明が必要な操作は、そのうち行われなくなります。 - 人の注意力に頼らない。
気をつければ防げる事故は気をつけなくても起きない形にします。 - 先に動くものを出す。
言葉で詰めるより触ってもらったほうが早く、正確です。
「相談しながら決めたい」という方へ
Webに詳しくないまま制作を依頼するとき、いちばん不安なのは「出てきたものが違っていたらどうするのか」だと思います。
今回それが起きなかったのは、実物を見ながら進めたからです。
文面のやりとりだけで固めず、早い段階で触っていただき、そのうえで直す。
手間はかかりますが、公開間際に大きく作り直すより、はるかに軽く済みます。
そして「詳しくないので任せます」で止まらず、実際に運用する立場から具体的に返していただけると、精度は確実に上がります。
専門用語は必要ありません。
この項目は毎回入力するのが大変、ここは選ぶだけにしたい。
そういう話がいちばん役に立ちます。
「何をどう頼めばいいのか分からない」という段階からのご相談で構いません。
どんな方が、どれくらいの頻度で、何を更新するのか。売り方と回し方を、一緒に整理するところからノベルでは始めさせていただきます。