企業がInstagramを運用するメリットとデメリット【2025年版】
2025.08.22
Instagramは、2024年度の総務省の調査によると日本の52.6%もの人が利用しているSNSです。
出典:「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 概要」

写真や動画で企業の世界観を発信できるため、視覚的に価値が伝わる商材とは特に相性が良く、リアルな職場の雰囲気を伝えることもできるため採用活動にも有効です。
しかし企画・撮影・編集・分析・コメント対応という運用工数の重さもあり、自然と更新をやめてしまう企業も多いのが現実です。
Instagramだけでなく、ホームページ(SEO)や各種SNSは運用を続けて初めて成果につながる性質があるため、以下の3つを運用開始前に企業として固めておく必要があります。
- 運用体制
- 予算
- 目的
本記事では企業がInstagramを運用するメリット・デメリットを解説し、自社が運用を始めるべきか判断する材料と運用体制の構築方法まで紹介していきます。

Instagramって日本人の半分くらいの人が使ってるんだね!
それだけ人がいるなら集客に使えそう!

うまく使えば強力な集客ツールとして機能するが、当たり前のようにどの企業も取り組んでいるから競争が激しいのも現実だ
メリット・デメリットを理解して自社も取り組んでいくべきか考えてみる機会にしてくれ!
目次
Instagram運用の基本と企業アカウントの種類
企業がInstagramを活用する際は、まずプロアカウント(ビジネスorクリエイター)への切り替えが前提になります。
プロアカウントでは、リーチや保存、フォロワー属性などの「インサイト」が閲覧でき、広告やショップ、外部ツールとの連携も可能です。
企業利用ではアカウントを非公開にできない点、音源の商用利用に制限がある点はあらかじめ理解しておきましょう。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 個人アカウント | プライベート利用が目的の基本アカウント | ・アカウントを非公開にできる | ・インサイト分析が使えない。 ・広告出稿ができない。 ・プロフィールに連絡先ボタンを設置できない。 |
| ビジネスアカウント | 企業や店舗向けの公式アカウント | ・インサイト(分析機能)が利用可能。 広告出稿ができる。 プロフィールに連絡先(電話/メール)や住所ボタンを設置できる。 ・ショッピング機能を利用できる | ・非公開アカウントにできない。 ・利用できる音源に制限がある |
| クリエイターアカウント | クリエイターやインフルエンサー向けのアカウント | ・ビジネスアカウントとほぼ同等の機能が使える。 ・カテゴリ表示が柔軟 | ビジネスアカウントと同様、非公開にできず、音源利用にも制限がある。 |
Instagramの主な発信面は3つです。
フィード

「フィード」はホームに流れてくる投稿面のことを指します。
アルゴリズムで並び、フォロー中やおすすめ、広告が混ざります。
ストーリーズ

24時間で消える軽い接点で、日常や舞台裏、アンケートなど双方向のやり取りに向きます。
リール

発見タブを通じて新規ユーザーに届きやすく、短尺動画での“見せ方”が鍵になります。
運用はこの三面を意図に応じて使い分けることから始まります。

Instagramの基本的な部分だから覚えておこうね!

アカウントの種類と配信面の種類は押さえておかないと話がわからなくなってしまうからな!
企業がInstagramを運用するメリット

1つ目のメリットは、視覚情報の説得力です。
質感、サイズ感、使用シーン、ビフォー/アフターの変化は数秒の動画や写真で直感的に伝わります。テキストだけでは伝わりにくい価値を、目で見て理解できる形に翻訳できる点が強みです。
2つ目のメリットは、プロフィールが“作品集”として機能することです。
新規ユーザーがホーム(フィード)や発見タブから一度でも関心を持てば、プロフィールに移動して全体像を確認してくれます。
3つ目のメリットは、行動までの導線が短い点です。
商品タグやプロフィールリンク、ストーリーズのリンクスタンプを使えば、閲覧→詳細確認→購入/予約までの距離を最短化できます。
ホームページやLPと連携し、計測することで、貢献を可視化できます。
4つ目のメリットは、データに基づく改善が可能です。
インサイトで保存率や視聴完了率、プロフィールアクセスの増減を確認し、フックの作り方、サムネイル、尺、CTAを調整すれば、PDCAのサイクルが回せます。

パッと見てその商品の良さを伝えられるのはやっぱり強いよねー

ホームページのテキストは読んでもらえないことも多くなってきたからなー
Instagram運用のデメリット・リスク

最大のデメリットは、運用の重さです。
企画、撮影、編集、入稿、コメント/DM対応、そして分析と改善。どれか一つでも止まると成果が伸びません。
加えて、アルゴリズムの変動により短期的な結果が安定しづらく、少なくとも3か月は学習期間として投資する姿勢が必要です。
また制作コストも無視できません。
静止画中心から動画シフトが進み、撮影機材や編集ワークフロー、字幕・テロップの整備が必要になります。
さらに、著作権・肖像権・景品表示法・薬機法・個人情報といった法的配慮、音源の商用利用制限など、権利と規約の理解が不可欠です。
これらを怠ると炎上リスクやアカウント停止の可能性が生じます。

更新を途中でやめてしまっている企業アカウントよく見かけるよねー

更新してないのにホームページからリンクで飛べるようにしている企業も多いよな・・・
Instagramはどんな企業に向いている?向いていない?

相性がよいのは、ビジュアルで魅力が伝わる商材や、来店・予約に直結するモデル、そして世界観を作ることで価値が高まるDtoCなどです。
コスメは質感の比較、飲食は工程やシズル感、観光は体験の断片を短尺で見せるだけで、関心層に十分な動機を与えられます。
採用でも、職場の様子や人の温度感は写真や動画の方が伝わりやすく、応募前の心理的ハードルを下げる効果も期待できます。
一方、意思決定が長いBtoBや、無形で高単価な商材は、単純な商品紹介だけでは成果につながりにくい領域です。
不向きというより、設計の工夫が必要になります。
専門家の解説、導入までのプロセス、ミニ事例、よくある誤解の解説など、“学びのあるコンテンツ”を継続的に重ねると、指名検索や資料請求、ウェビナー登録といったCVにつながります。

見た目で訴求できる商材を持っているなら絶対Instagramにチャレンジした方がいいよね!

向いていない方にあげた商材でも見せ方やターゲティング次第で成果は大きく変わるぞ!
目的別KPI設計と計測の考え方
InstagramのKPIは、目的に応じて段階的に設計します。
認知を狙うなら、まずはリーチとインプレッションを安定的に伸ばしつつ、保存率とプロフィールアクセスの推移を見ましょう。

検討フェーズでは、リンククリックや商品タップ、サイト遷移を把握し、LP(ランディングページ)との整合性や読み込み速度もあわせてチェックしましょう。

成果を測る段階では、問い合わせ・予約・購入などのコンバージョンを計測し、広告併用時はCPC/CPAだけに依存せず、検索エンジンでの指名検索増加などアシスト効果も評価してください。

運用の現場では、保存率=保存数÷リーチ、視聴完了率=完了視聴数÷再生数、プロフィールCVR=プロフィールアクセス→リンクタップ→CVの各遷移率、といった基本の指標を揃えます。
媒体間の比較では最終クリックだけでなくアトリビューション全体を確認するのがコツです。

Web解析の経験がないとちょっと厳しいかもね・・・

どうしても初めて聞く言葉だらけになってしまうからな・・・
社内での対応が難しい場合はぜひ問合せフォームから相談してくれ
運用体制とコスト:内製か、外注/代行か
多くの企業がここでつまずきます。
理由は共通していて、
- 目的とKPIが曖昧
- 役割と承認フローが曖昧
- 制作ライン(撮影→編集→検品)が詰まりやすい
- 評価が「バズった/バズってない」で主観的になりがち
の4点です。まずは意思決定の枠組みを整えましょう。

多くの企業さんがつまずいてるポイントだね

単純に見えるんだが実際に運用していくとつまずいてしまう難しさがあるんだ・・・
まさに「言うは易く行うは難し」だな
意思決定フレーム
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- 速度:週3〜5本を“止めずに”回せるか
- 専門性:商品理解・法律(景表法/薬機法)・トーン&マナーの解像度
- 継続性:担当交代・繁忙期でも品質を維持できるか
- リスク管理:権利・炎上・情報漏えいへの配慮
この4軸で「内製」「外注」「ハイブリッド」を比較します。

すごく難しい話になってきた・・・

難しいけどすごく大事なポイントだぞ!
ここが適当なまま進めると絶対つまずくからな!
運用体制ごとの比較
内製はブランド理解が深く、小さな学習を即日反映できるのが強みになり、編集方針の意思決定も速くなります。
デメリットとしては、人材の確保・育成と稼働の安定化が課題になります。
外注は立ち上がりと型化が速く、工数の変動にも強いのが特徴です。
デメリットとしては現場の“温度感”や微妙な言い回しが伝わりにくく、コミュニケーションコストがかかります。
ハイブリッドは両者の長所を取れますが、誰が最終責任者か明確になっていないと曖昧になって破綻します。

内製化は社内にデザインに理解がある人がいないとキツいよねー
Canvaのテンプレート使ってても投稿が結構しんどい感じになるよね・・・

素人目で見てもそこはやっぱり露骨に差が出てしまう部分だな・・・
コスト感の目安

※企業規模や制作するコンテンツの内容で大きく変動します。
下記は関西圏の中小〜中堅を想定しています。
ライト運用(週2投稿+ストーリーズ適宜、簡易撮影・編集)
外注の場合:10〜20万円/月
内製化した場合:0.2〜0.4人月(月32〜64h相当)+ツール費(数千円〜)
スタンダード(週3〜5投稿、月1回撮影日、ストーリーズ毎日、リール月2–3本)
外注の場合:30〜60万円/月
内製化した場合:0.6〜1.0人月(月96〜160h)+機材/スタジオ費+撮影費

きちんとやると工数が多いからこれくらいはかかるよね・・・

大きな投資になるから初めはライトな運用から外注も使いつつスタートすることをお勧めするぞ!
軌道に乗せるまでのロードマップ(90日プラン)
難しくなりすぎないように専門用語は使わず、「何を・いつ・どの順番で」だけに絞った3ステップにまとめてみました。
目安は1日30〜60分、スマホ中心の運用を想定しています。
0〜30日目:土台づくり

ゴール
①「どんな会社か」と「選ぶ理由」がわかるようにプロフィールを作る
②投稿の型を3つ作る
③簡単なルールを決める。
プロフィールの整備
「誰に何をどう良くするか」を1行で説明しましょう。
例:中小企業の“問い合わせが増える”ホームページを作る大阪の制作会社
リンクは1つに絞り、ハイライトに「実績」「お客様の声」「よくある質問」を作る。
投稿の型を3つ作る
商品商材によって多少違いはありますが、下記の3パターンを型としておくとアイデア出しも難易度が下がり運用が詰まりにくくなります。
- 解説型:困りごと→原因→解決策→次の一歩(保存推奨)
- 事例型:背景→対策→結果→学び(問い合わせ誘導)
- 比較型:AとBの違い→向いている人→選び方(プロフィール誘導)
ここまで固めても実際に運用していくと、担当者によってクオリティにバラつきが出てしまうので標準化するために生成AIの活用もしていきましょう。
最低限のルールを決める
最初に決まりを作っておかないと、人によって投稿の雰囲気やコンプライアンス意識の差で必ず何かしらの問題が発生します。
- 動画は1秒目で“結論のヒント”を出す(テロップOK)。
- 1投稿=1メッセージ(詰め込みすぎない)。
- 権利関係はクリーンにしておく(音源・画像の出どころ明記)
最低でもこれくらいのルールは設定しておきましょう。
31〜60日目:運用スタート

ゴール:週3〜5本を安定投稿。実際に運用して出てくる課題を解決していく
実際に運用を始めてみると想定外に時間がかかる工程や、やり方がわからずうまく進まない工程が出てきます。
またこの時期には自信があったのに伸びない投稿や、意外に伸びる投稿が多数出てきます。
運用してわかった課題を解決していき、安定的に運用していける体制を構築しましょう。
多くの方がつまずく課題の解決法の一例を紹介しておきます。
素材撮影のコツ
- 撮影は明るい所で行う、明るさが足りない場合はライトを使って光を足してあげる
- 動画は1カット3~5秒で5~7カットあれば大丈夫
- 手元のアップや別角度からの撮影、ビフォーアフターなど動きのある画を作ることを意識する
編集のコツ
- 冒頭1秒で結論のヒントを与える
- 要点は3つまで。文字は短くする
- 最後にユーザーにしてほしいアクションを伝える(保存・プロフィールへのアクセスなど)
データの分析
最初は保存数、いいね数、視聴完了率、プロフィールへのアクセスの4つだけでOK
これらの数値が良い投稿と悪い投稿を見比べて違いを見つけておく。
61〜90日目:改善と拡張

ゴール:伸びた型を2つ以上に増やし、導線と広告を“少額で”テスト。
ここまでくると投稿が増えてきて、データが溜まってきているので成績の良かった投稿と悪かった投稿を比較し本格的に改善していきます。
比較する場所は冒頭・サムネイル・動画の長さ・CTAです。
1回で全てを変えてしまうと比較にならないため、変更を加えるところは1回に1箇所に留めておきましょう。
また認知を拡大するために週1~3万円程度の少額で大丈夫なので、1番伸びた投稿に広告を当ててブーストをかけてみましょう。
目的はリーチが伸びた時に自分たちが作っている投稿にどんな反応が生まれるかを見て、経験値を積むことです。
最初からCVを追っても良いのですが、競合他社と比べて極端に価格が安かったり、革新的で他社では絶対に真似できない、元々かなり知名度があるなどのアドバンテージがない限り成果を期待するのは難しいです。
ここまで体制が確立できれば、あとは改善と拡張を続けていくだけで伸びていく状態に入れます。

読んでるだけだと頑張ればできそうな感じがするけど大変なんだろうなー

実際には土台作りができていなくて、いきなり運用に入って挫折するところが多いんじゃないかなー
運用していってうまくいかないから途中で0に戻って結果が出てきているアカウントもよく見かけるね!
よくある質問(FAQ)
Q. B2Bでも効果はありますか?
A. あります。技術解説や導入プロセス、社員の専門性、ミニ事例の共有など、学びと信頼の蓄積を軸に設計してください。
ゴールは資料請求やウェビナー登録などに置くと評価しやすくなります。
Q. 毎日投稿は必要ですか?
A. 必須ではありません。品質を保ちながら週3〜5本を継続し、ストーリーズで接点を切らさない運用の方が長く成果が出ます。
Q. フォロワーが増えません。どこを見直せばよいですか?
A. 1秒目のフック、サムネイル、保存したくなる具体的価値、プロフィールと投稿の整合性、ハッシュタグを見直しましょう。
何人に見てもらってどう感じるか、どんな情報があったらもっと見たいと思うか聞いてみるのもおすすめです。
Q. 広告はいつから併用すべきですか?
A. クリエイティブの“勝ち型”が2〜3本見えた段階が目安です。目的別最適化とLPの整合性を検証しながら、段階的に拡張します。
Q. 広告なしでも伸ばすことは可能ですか?
可能ですが、元々の知名度が低い場合は最初の1歩目が厳しい戦いになり立ち上がりも相当時間がかかります。
集客目的で運用するのであれば、まず広告で多くの人に見てもらい反応を見てブラッシュアップしていく方が断然スピード感が出ます。
まとめ
Instagramは、写真や短い動画で世界観を伝えやすく、ブランド好意の醸成や指名検索の増加、EC・来店への導線づくりに向いています。
とくに小売・美容・飲食・観光・ブライダルのように視覚訴求が効く領域では投資対効果が見込めます。
一方で、企画・撮影・編集・投稿・分析・コミュニケーション対応までを継続できる体制がなければ、成果は頭打ちになります。
3か月は学習期間と割り切り、目的とKPI、予算、役割分担を先に決めてから走り出すのが安全です。